NSW州政府、ハイリスク・アクティビティの規制も検討

「ウイルスの絶滅は現実的な戦略ではない」

 グラディス・ベレジクリアンNSW州政権は、コロナウイルス抑制対策として今週前半にパブの規制を再強化したのに続いて、「ハイ・リスク」アクティビティの規制強化を実施する可能性を明らかにした。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 ベレジクリアン州首相は、豪州経済開発委員会の席で講演したもので、この委員会で計画活動の迅速化を図り、8,300万ドルを計上する計画を明らかにしている。

 また、講演の中で、「コロナウイルスの絶滅は現実的ではない。NSW州のような大人口の州ではコロナウイルス蔓延抑制対策だけが現実的に取り得る選択肢だ」としている。

 また、ブラッド・ハザード保健相は、NSW州で発生した10人のコロナウイルス新陽性者はいずれもシドニー都市圏カシュラ地区のクロスローズ・ホテルの大発生と関連したものだと発表している。7月15日現在、同パブから広がった感染者は34人にのぼっている。

 ベレジクリアン州首相は、「NSW州民の中に公衆衛生指令や社会的距離規制を無視する人がいる限り、コロナウイルス絶滅は戦略としてあり得ない。1日24時間週7日100%指令や規制を守ると保証できる人など一人もいないのだから、ウイルスを絶滅できるとはとてもいえない。できるのはせいぜい抑制することだけだ」と語っている。

 NSW大学Kirby Instituteのグレゴリー・ドア疫学教授や元連邦保健省事務次官のスティーブン・ダケット博士らはオーストラリアの政策としてウイルス絶滅戦略を採るべきだとしており、そのためには現在よりさらに厳格な規制がひつようになる、としている。一方、ニック・コーツワース副主席医務官は、「ワクチンがない限り、ウイルス絶滅は現実的な戦略にはなり得ない」と主張している。

 コーツワース博士は、「地域的に病原体を絶滅して、将来的な大発生を防げると考えている国はない」と語っている。
■ソース
Government will consider further restrictions on ‘high-risk’ activities, Berejiklian says

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