連邦財政、第二次世界大戦以来最大の赤字

860億ドルから来年には1,840億ドルにも

 7月22日、ジョッシュ・フライデンバーグ連邦財相がコロナウイルス影響下の国家財政状況を発表、第二次世界大戦後最大の860億ドルの赤字になったとしている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 昨年度まで、2020年度国家財政は50億ドルの黒字に回復すると見込まれていた。しかし、今回、コロナウイルスによる経済活動沈滞で税収が大きく減じること、また、事業所や国民個人への援助、福祉金、経済刺激策の支出が大きく増えたことが原因で1,000億ドル近い赤字になった。このまま2021年度には財政赤字が1,840億ドルに達すると予想されている。

 また、コロナウイルス蔓延に伴い、新予算実施も2020年10月まで延期しているが、22日の発表でコロナウイルスによる経済破壊の規模が明らかにされている。また失業者も財務省では2020年末には9%にまで上昇すると予想している。

 財政支出では、休業しながら雇用を確保する事業所に対して労働者1人につき2週間に$1,500を支給するJobKeeper制度の総額が860億ドルに達しており、そのまま赤字に相当する額になっている。

 また、政府の推定では6月末までの国家財政ネット・デットは4,880億ドルで、今2021年度にはその額も6,770億ドルに達し、GDPの36%近くに達する見込み。

 またグロス・デットは現在定められている負債限度額の8,500億ドルを上回る見込みで、フライデンバーグ財相は、「現在、オーストラリアは困難かつ未曾有の状況に直面しており、新しいアプローチを選ばざるを得ない時期にある。そのため、予算実施時に負債限度額の見直しをすることもあり得る」と語っている。

 コロナウイルス制圧後も国家財政の黒字回復までには何十年もかかると予想されるが、フライデンバーグ財相は具体的な期間を挙げることはしなかった。
■ソース
Federal Government deficit hits record high of $86 billion as coronavirus devastates the economy

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