海外帰国者ホテル隔離者外出問題調査委員会

VIC州政府のアンドルーズ州首相ら3人が証言席に

ホテル隔離中の海外帰国者がホテルを抜け出して外出していたことからメルボルン都市圏を中心にコロナウイルス大蔓延が起きたことを重視して、8月11日、VIC州議会で調査委員会が開かれ、ダニエル・アンドルーズ州首相、ジェニー・ミカコス保健相、ブレット・サットン主席医務官が出席、委員会の質問に答えた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 同州ではこの日も新陽性者331人、死者18人と報告されている。死者のうち、14人は高齢者施設関連で、50代女性1人、70代男性1人、80代女性6人、男性4人、90代女性4人、男性3人となっている。

 また、感染源がつかめていないアクティブな患者が2,903人にのぼっており、この日も100人が新たに加えられている。

 委員会副委員長のリチャード・リオーダン自由党下院議員の質問に対して、サットン教授は、「当初、ホテル隔離の重要課題は民間警備員や感染防止ではなく、医療看護人員を配置して隔離者の福祉を担当させることと孫請け医療職員の問題で、時宜に応じて隔離指令組織に照会されていたが自分は関わっていなかった」と証言した。

 また、調査委員会の証言席でサットン主席医務官は、「残念ながら今後半年以内にコルナウイルス・ワクチンが完成することはないだろう。ただし、1年から1年半の期間でならワクチンが完成する見通しはある」と語っている。

 また、同州では規制が強められて以来、24,000箇所のビジネスがビジネス援助給付を受けており、アンドルーズ州首相は、「1箇所につき$5,000が給付され、合計額は1億2,000万ドルにのぼっている。また、コロナウイルス蔓延第二波に対する給付としてさらに$10,000まで申請することができる。第一波からの$10,000に加え、合計$20,000の給付を受けられることになる」と語っている。

 さらに、アンドルーズ州首相は、「コロナウイルス感染で大勢の医療従事者が隔離に入っていることから人員が不足しており、退職した看護師やヘルスケア・ワーカーがボランティアで名乗りを挙げて看護に務めている。また、民間高齢者施設にも派遣されており、その人達の献身を私は誇りに思う。また、非常に困難な条件の中での献身的な活動に感謝している。民間高齢者施設はボランティアの運営ではない。連邦政府の管轄だが、看護師やケア・ワーカーは進んで入居者の介護をしている。民間施設から賃金を受け取るわけでもなく、介護を必要としている人達がいるからそれに応じている英雄的な人々だ」と語っている。

 ロイヤル・メルボルン病院のカタリナ・アランジェロビッチ麻酔医が、4日間で56時間の仕事を済ませ、8月10日午後10時に帰宅しようとしたところ、メルボルン市駐車違反取締員が$99の駐車違反通告書をワイパーに挟んでいっていた。アランジェロビッチ医師が、「ロックダウンのさなかに病院の道路に注射するのは病院関係者しかないいないではないか。誰がそんなところで駐車違反キップを切られると思う?」とツイートした。

 これに応えて、アンドルーズVIC州首相が、「自ら感染の危険を冒しながら人命を救っている人達に対して駐車違反キップを切るなどということがあってはならない。ステージ4社会規制が行われている時に駐車違反取締員の仕事が重要不可欠な仕事を判断したのは誰なのか調べる」と発言した。

 結局、メルボルン市側が、医療最前線従事者に無料駐車許可を発行するとして問題は決着した。同市ではすでに9900件の無料駐車許可を出しているが、8月14日よりさらに5000件の許可を出すと発表した。
■ソース
As it happened: ADF repeatedly offered to assist Victorian quarantine: Defence Minister; 19 deaths for second day as Victoria records 331 new cases; NSW on alert

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