「貧しい家庭出身の学生に厳しい仕打ちの法案」

ランビー上院議員、政府大学資金法案撃ち落とす

 保守連合連邦政権が提出していた大学資金法案は、上院の諸派無所属の態度一つで可否が決まるが、9月30日にはタスマニア選出のジャッキ・ランビー連邦上院議員が、「この法案は貧しい家庭出身の学生が学位を取ることを困難にする法案だ」として、法案に反対する意を明らかにした。

 連邦上院で大学資金法案は1票不足で否決される可能性が大きくなった。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 保守連合は法案を成立させるためには、「Centre Alliance(中道連合)」のスターリング・グリフ上院議員を説得しなければならないが、30日夜にはそのグリフ上院議員が、「現段階で中道連合は態度決定をしない」と発言している。

 ランビー上院議員は、「この法律は貧しい学生や貧しい保護者に苛酷な内容。貧しい者は自分の希望する仕事を目指すことはできないという法律に賛成票を投じるようなら非難されることになる。もっとも貧しい子供達にもっとも厳しい仕打ちになるような法律には賛成できない」と述べている。

 保守連合連邦政権のこの法案は、企業即戦力となるような実技系のコースの学費を低く抑え、基礎学問となるようなコースや人文・社会系のコースは意図的に従来学費が高い法学や医学などに近い水準に引き上げられている。

 保守連合政権は、「学費一括前払いには10%の割引」を条項に盛り込むことを条件にポーリン・ハンソンのワン・ネーション党の支持を取り付けていたが、ランビー上院議員は、「学費一括前払いできるような豊かな学生や家庭に利益を与えるようなワン・ネーション党との駆け引きはそれだけで法案反対の理由になる」と語っている。

 また、政府法案では、大学で最初の年に50%の科目を落とした学生は公費によるコースやHELP学費ローンを受けられなくなるという条項にも反対し、政府の主張するように2030年までに10万人分の定員増が可能なのかを疑問視している。

 ただし、「政府が法案の意図で正直になるなら交渉の余地はある。しかし、大学を敵視する異様で曖昧模糊とした文化闘争を続け、勤労学生を巻き添えにするつもりなら交渉の余地はない」と語っている。
■ソース
‘Harder for poor kids’: Senator Jacqui Lambie opposes university funding reforms

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