トランスジェンダー・グループ抗議行動で11人罰金

極右政党の「トランスジェンダー教育禁止」法案に

 10月10日、シドニーでトランスジェンダー団体が、NSW州議会で極右政党ワン・ネーション党議員の提出した立法に対して抗議行動を実施し、11人が簡易罰金処分を受けた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 法案はワン・ネーション党のマーク・レイサム議員が提出したもので、学校でジェンダー転換などについて教えることを禁止する内容になっている。レイサム議員は労働党党首を務めたこともあるが、労働党を脱党した後に極右政党を転々とした後にワン・ネーション党に入党した。労働党は同氏の永久追放処分を決めている。

 トランスジェンダー団体「Community Action for Rainbow Rights」は、同日に抗議行動を予定していたが、NSW州警察が同団体のエイプリル・ホルコム代表に対する抗議行動禁止令請求を州裁判所に行い、ジェフリー・ベリュー判事が警察の主張を認め、コロナウイルス蔓延下の緊急措置として禁止している公共の場での集会に当たるとの判決を出していた。

 10日午後、100人を超える抗議グループがテイラー・スクエアからハイド・パークまでデモ行進を行った。

 この禁止令は、表現の自由に基づく抗議行動そのものを禁止していないが、通常の道路使用許可を受けたデモなどと違って、参加者は交通妨害やコロナウイルス社会規制違反などの違法行為の責任を免じられない。

 同日、警察は、警察官に暴行を働いた女性1人を起訴した他、11人にコロナウイルス公衆衛生指令違反の違反罰金通告を発行し、1人に退去命令を手渡したと発表している。

 集会参加者は、演説の後、分散したオクスフォード・ストリートを移動、大半がハイド・パークに到着後解散している。

 19歳の女性1人が公務執行妨害で逮捕され、キングス・クロス署に連行された後、起訴処分を受けた。

 主催者のホルコム代表は、「集会はおおむね平和裏に成功していたが、警察官はメガホンを持った人々を襲い。グループから引き離した。抗議行動主催側は参加者にマスクを配布したり、社会的距離を取るようコロナウイルス感染予防の注意を促していた」と語っている。
■ソース
Protester charged, 11 fined at prohibited transgender rights rally in Sydney

新着記事

新着記事をもっと見る

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る