「NSW州は再びコロナウイルス・アウトブレークの危機」

州首相、新陽性者とクラスター拡大に規制緩和延期

 シドニー都市圏南西部、西部でコロナウイルス陽性者が増えつつあることに危機感を持ったNSW州政府は、10月14日には、「NSW州は再びアウトブレークの危機」と訴え、予定していた社会規制の段階的緩和を延期すると発表した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 7月にはシドニー都市圏南西部カシュラ地区のパブ、クロスローズ・ホテルで、メルボルンのトラック運転手から感染が広がり、シドニー市内ポッツ・ポイントのレストランにも飛び火していくつものクラスターが発生したばかり。

 今度は、ラケンバでメディカル・センターなどを中心にクラスターが発生しており、グラディス・ベレジクリアン州首相は、「7月と同様のブレークアウトになりかねない」と語っている。

 14日、ケリー・チャント主席医務官は、「13日午後8時までの24時間にホテル隔離の海外帰国者3人と市中感染の12人が新たに陽性者と判定された」と発表した。VIC州では同じ24時間に新陽性者は7人、死者は5人と発表している。

 NSW州では15日の統計に繰り込まれる14日午後にオーバーン市の数学塾Al-Jabr-A Different Class of Mathematicsとパラマッタ市のACE Tutoringの関係者にコロナウイルス警報が出されている。また、マウント・ドルイッドのウェストフィールド・ショッピング・センターも10月12日昼頃に感染者が来場していたことが確認され、警報が出されている。

 チャント主席医務官は、「NSW州は危機的な段階にあるが、14日発表の市中感染はいずれも感染源のクラスターが明らかになっていることは助かる。しかし、これまでの感染の広がりはウイルスが社会のあらゆるところに潜んでいることを教えている。このような感染の連鎖を早めに発見することが大事だ」と語っている。

 ベレジクリアン州首相とブラッド・ハザード保健相は、「毎日の検査件数が十分な大きさになっておらず、懸念される」として、予定されていた規制緩和の延期を発表している。
■ソース
Premier warns NSW ‘on the verge’ of another virus outbreak, delays easing restrictions

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