NSW州内の高齢者介護施設8施設が未接種

優先接種3か月で207施設が2回目も進まず

 国内でコロナウイルス・ワクチン接種が始まって3か月以上経つが、フェーズ1aとして最優先で接種が行われているはずの高齢者介護施設がNSW州内では8施設でまったく接種作業が行われておらず、また207施設では1回目の接種が行われたが2回目を待ち続けている状態になっている。

 6月1日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 連邦保健省は、5月31日現在、NSW州内の高齢者介護施設882箇所のうち874箇所で既に1回目の接種が済んでおり、そのうち675箇所で2回目の接種も済んでいることを明らかにした。

 また、グレッグ・ハント連邦保健相は、「国内で高齢者施設6箇所だけがまだ1回も接種を行っていない」と語ったが、事実は全国で21箇所の高齢者施設がまだ1回も接種を実施していないことが明らかになっている。

 保健省当局者は、「残りの21施設も来週中にはすべて1回目の接種を済ませる予定になっている」と説明している。

 しかし、NSW州内の高齢者介護施設職員全体では2回の接種を済ませているのはわずか8%にしかならず、2回の接種を済ませているのは10,348人、1回だけというのは12,346人となっている。これに対して、保健省職員は、「その数字は施設内で入居者と同時に接種を受けた職員しか含んでいない」と証言している。

 高齢者介護施設運営団体は、「インフルエンザ・ワクチン接種プログラムの場合、職員は施設で接種を受け、その記録は即座に職員名簿に入力されるが、コロナウイルス・ワクチンの場合、当初の計画では職員と入居者を同時に施設で接種することになっていたが、連邦政府がその計画を変更し、職員に関しては後日接種を行う、と通達してきたまままったく接種が行われていない。職員の大多数は接種を望んでいるが、高齢者介護施設が政府の指定する接種実施所から遠く離れていることがあり、施設で接種するのが望ましかった」と語っている。

 そればかりでなく、NSW州内では、高齢者介護施設で接種作業があったにもかかわらず、州内の全入居者約62,800人のうち、10,900人ほどが接種を受けていない」と証言している。

 高齢者介護問題の専門家、キャシー・イーガー教授は、「高齢者介護施設のワクチン接種作業を民間企業に任せるというのはまったく当てにならないことだ。ロジスティックや流通に労働者派遣企業を使い、労働者がその分野の経験をまったく持っていないというのが実態だ」と語っている。
■ソース
Eight NSW aged care facilities yet to get a single vaccine dose

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