「21世紀の道路」アボット面目躍如

新シドニー空港に鉄道なし

 4月15日にシドニー首都圏西部のバジェリーズ・クリーク新シドニー空港候補地が空港予定地として連邦閣議で可決された。しかし、昨年の選挙公約で、鉄道よりも「21世紀の道路網」というかなり20世紀的な交通構想を打ち上げたトニー・アボット保守連合政権らしく、新シドニー空港建設に伴い、道路網の建設予算も計上されるが、「当初利用者が見込めないため鉄道建設は計画しない」と発表されている。これには野党労働党だけでなく、アボット氏に、「セクシー」と評された一人で、アボット氏とも親しいジャッキー・ケリー元自由党連邦議員までが、「サッカー・ママの反空港キャンペーンを展開する」と息巻いている。

 空港建設に合わせて向こう10年で連邦・州が35億ドルの予算を計上して空港と都心などを結ぶ道路の新設・拡充を進めるとしている。しかし、その大部分は空港とM7自動車道との接続に充てられ、周辺地方道についてはわずか2億ドルが予定されているだけ。また、道路については連邦が80%を負担するが、鉄道は完全に州に委ねられている。保守連合は、「開港当初は利用者も少なく鉄道建設はムダ」としているが、野党労働党のアンソニー・アルバネージ影の運輸相は、「たわごと。シドニー首都圏西部の振興には鉄道を含めた大規模な投資が必要」としている。

 ジャッキー・ケリー氏は空港予定地を持つリンゼー選挙区選出の元自由党議員だが、旅行先のロンドンで、「アボット氏は空港計画認可で政権の死刑執行令状に署名したようなもの」と語っており、自分のフェースブックでも、「空港建設で生活を脅かされる周辺地域のサッカー・ママを組織して反対運動を展開する。バジェリーズ・クリーク空港計画は過去60年間、時の政権にとって『毒薬』だったが、アボット政府たりともそのジンクスを逃れることはできない」と述べている。

 また、「もし労働党が空港計画に反対すれば次期州選挙でも連邦選挙でも、労働党がシドニー首都圏の議席を獲得するかも知れない。バジェリーズ・クリーク空港という名前の聞こえが良くなければ、トニー・アボット空港というのはどうだろう」としている。(NP)

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