ラン元NSW州労働党政権首相死去

70年代80年代に10年間君臨

 1970年代から80年代にかけて10年間、NSW州の労働党政権を率いたネビル・ラン氏(87)の死去が伝えられている。ラン氏は、1976年5月から1986年7月まで州首相の座を維持した。

 ラン氏は、認知症を患い、過去2年間特別介護を受けていたが、4月20日午後6時、家族に見守られて息を引き取った。

 妻のジル・ヒクソンさんが声明を発表し、「ネビルの死去は悲しいできごとではあるが、彼にとっては解放であったかもしれない。認知症は無残な運命であり、何年も前からネビルを認知症のために失っており、悲しく思っていた」として、さらに、「現在の政治的風土を考えると、偉大な人物の生涯を祝うべきだと思う」と述べている。

 ラン氏はシドニー市内バルメインに生まれ、長期政権維持では州首相に就任する前年に連邦総督に罷免されたゴフ・ウィットラム労働党連邦政権の轍を踏むことをさけ、左派から中道右派市民までに支持される政策を採用した。

 ラン氏の政策として知られているものには、宝くじのロット、抜き打ちアルコール検問、土地環境裁判所、成人間の同意による同性愛合法化、ダーリング・ハーバー再開発、シドニー・エンターテインメント・センター建設、国立公園制定などがある。

 ランNSW州政権以来政治生活を送ってきたボブ・カー元NSW州首相は、「ラン州政府閣僚を務めたことは政治家として最大の教育になった。特に州内の原生雨林保護に向けた国立公園制定はそれ以降の労働党の環境問題に対する方針を固めるものになった」と述べている。

また、自由党連邦政権のマルコム・タンブル通信相は、「ラン氏は再選されることだけを考えている政治家ではなかった。真の信念の人、行動家、改革者、建設者だった」と述べている。末期にはラン政権も得票率を下げていたが、1986年に政界を引退するまで補欠選挙を含めて一度も選挙に敗れたことがなかった。(NP)

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