先住民族問題顧問、予算カット予告

150項目プログラムを5項目に

 ウォレン・マンディーン氏はシドニーの先住民族コミュニティの間でも有力者のマンディーン一族の一人で、かつて労働党幹部を務めながら、脱党し、先住民族の妻と離婚して、保守派論客ジェラルド・ヘンダーソンとロバート・メンジーズ元連邦首相の娘との間に生まれた女性と再婚するなど好奇の眼を浴びている。また、ノエル・ピアソン、マーシア・ラングトン両氏らと並んで先住民族改革派としても知られているが、ロウィジャ・オドノヒュー、パット・ドッドソン両氏ら長老からは芳しい評価を受けていない。

 そのマンディーン氏が2013年にトニー・アボット保守連合リーダーの先住民族諮問委員会委員長に就任すると発表して世間を驚かせた。9月7日の選挙で政権獲得後のアボット氏は公約に違えて先住民族政策でははかばかしい動きをしていなかったが、4月26日には、マンディーン氏が、「アボット首相の下での初めての予算案で先住民族政策予算が大幅に削られることはサービス改善につながるだろう」と発言、さらに、委員会委員に対して、「5月予算案発表で先住民族諮問委員会のメンバーは国内でもっとも憎まれる役を引き受けることになる」と警告した。

 ABC放送に出演したマンディーン氏は、「予算支出項目を調整するため、現在150項目に膨れあがった先住民族プログラムを5項目に減らす。5項目は、医療、教育、雇用、法律、自律的なコミュニティだ」と語った。しかし、国内各地にある先住民族担当機関の現場がどういうことになるのかはまったく明らかになっていない状態で、5月の予算案で突然ばっさり打ち切られるのではないかとの不安が広がっている。マンディーン氏は、150項目のプログラムには重複も多く、その重複を一掃することを支持するが、先住民族組織には快く思わない人もいることは承知していると発言している。

 連邦政府は、国内各地にあるアボリジニ・メディカル・センターは今後12か月は予算を保証すると発表しているが、現場では追加予算を受けて行っているサービスについては予算を打ち切られる可能性もあるとして不安にかられている。

 野党労働党の先住民族問題スポークスマン、シェイン・ニューマン議員は、「重複をカットするを口実に、州や準州と資金を出し合っているプログラムに対する予算を切り捨てる可能性がある。そうすれば、州、準州も出資する必要がなくなり、結果的に大きく後退する」と批判している。(NP)

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