米軍とアラブ諸国軍、イスラム国空爆

「永続的戦争にも」と陸軍参謀総長

 9月24日、米空軍とアラブ諸国5か国軍がシリア領内のイスラム国とアルカイーダ系イスラム過激派団体の根拠地を空爆したことが報道されている。一方、オーストラリア国防軍参謀総長が、「この戦争はずるずると長引く可能性もある」と警告している。

 豪空軍も輸送機に加えて、ジェット戦闘機のスーパーホーネットを中東に派遣し、状況の展開次第で直ちに出動できるようにした。しかし、トニー・アボット連邦首相は重ねて、「オーストラリア軍が地上部隊を送り込むことはない。特殊部隊はイラク軍などの軍事顧問の役割を果たすだけだ」と繰り返している。ただし、ベトナム戦争も南ベトナム軍に米軍の軍事顧問団を派遣したところからずるずると底なし沼のように規模を拡大していった過去がある。

 これまで攻撃目標はイラク領内のイスラム国勢力に限定され、内戦中のシリア領内に拡大することは事態を複雑にする可能性があった。今回、シリア領内のイスラム国とアルカイーダ派生グループに対する攻撃は米軍がシリアのアサド大統領政権に通告したものの、許可は求めなかった。

 同日、陸軍参謀総長のデビッド・モリソン中将は、「イスラム国との戦いは今後何十年も続く長い戦争の一場面ということになる可能性もある」と警告している。

 フェアファクス・メディアのインタビューに答えて、モリソン中将は、「イラク、シリア、アフガニスタンなどで戦争は15年に及んでいる。そのすべてを糸で結ぶのには大して考える必要はない。これが過去15年なら、未来はもう少し違って見えるのだろうかという疑問があるが、私の考えでは少しも違いはない」と語っている。

 この日、アメリカ、ヨルダン、サウジ・アラビア、アラブ首長国連邦、バーレーン、カタールが空爆に参加しているが、イスラム教の中でもイスラム国と同じスンニ派が主流を占めている国がイスラム国攻撃に参加していることが注目される。イスラム国はそれらの国の同調者から資金援助を受けていることが知られている。(NP)

http://www.smh.com.au/federal-politics/political-news/army-chief-predicts-a-long-war-as-us-and-arab-states-hit-is-in-syria-20140923-10l1nt.html

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