首相、議員叱咤で危機乗り切るつもり

すでに離反の名乗り挙げる議員出現

 この記事は国内報道の要約であり、日豪プレスの方針、意見と解釈されるものではない。

 連邦議会は連日トニー・アボット首相の去就をめぐって様々な情報が飛び交っている。2月2日にはアボット首相がプレス・クラブで記者会見の演説を行い、「失敗から学ぶ政府、国民の声を聞く政府を築く」などと発言したが、かえって批判を強めるだけに終わった。

 2月4日までには首相後継者と黙されている大臣らはいずれも「首相を支持している」と発言しているが、政治家のこの言葉ほどあてにならないものはない。誰でも報復を恐れており、水面下の根回しで十分な人数を確保するまでは「忠誠」を掲げるのが普通になっている。すでにアーサー・シノディノス前副大臣は、「アボット首相支持も無条件ではない」と公言しており、ジェフ・ケネット元VIC州首相は、「アボット首相リーダーシップは末期症状」と指摘する者もいる。

 平議員では4人が、「リーダーシップ問題を迅速に解消せよ」と要求しているが、ジョー・ホッキー、マルコム・タンブル、ジュリー・ビショップらはいずれも「首相に忠誠」を誓っている。ホッキー財相は、「党首交代を言っている者は名乗り出ろ」と強気発言し、アンドリュー・ロブ貿易相は、「アボット氏は状況に気づいた。今後変わるだろう」と首相擁護発言をしている。また、アボット首相も、前労働党政権がケビン・ラッド、ジュリア・ギラード、再びラッドと首相を交代させたために国民の支持を失ったことに言及し、任期中途で首相を交代させることは保守連合にとって命取りとしている。しかし、ケネット氏は、「アボット氏の傷はほとんどが自ら招いたこと。もう従来の自由党支持層を含めて、国民の信頼をすっかりなくしてしまっている。残念ながら党のリーダーシップがすでに末期の手遅れ状態になってようやく分かってきたようだ」と批判しているが、これに対してもアボット首相は、「もちろん、ケネット氏にも自分の意見を述べる権利がある」と冷ややかに反応している。
■ソース
Tony Abbott tells MPs to stop ‘navel gazing’ as he fights to remain leader, Jeff Kennett says PM’s leadership ‘terminal’

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