アボット首相、挑戦に生き延びたが

「余命は長くない」との支持者観測も

 2月9日朝に開かれた保守連合党議員会議で、党首選び直しの動議が61票対39票で否決され、選び直しさえ行われなかったが、40%の保守連合議員がトニー・アボット氏の退陣を望んでいるという数字はすでに大きく影を落としている。

 野党労働党は、「人ではない。政策が問題だ」と評しているが、保守連合の場合、保守連合支持に比してアボット・リーダー支持率が常に低く、各州議会での保守連合支持率の不調もアボット不人気を原因とする声が大きい。今回の政変劇もアボット氏の不人気が保守連合政治を不安定にしていることを案じた議員の動議だが機は熟しておらず、アボット氏に代わるリーダー候補がいずれもアボット首相への忠誠を誓っており、不発に終わっている。

 党議員会議から出てきたアボット首相は、「危機一髪の状況。よく聞き、よく相談する政治に努める」と語った手いるが、自由党議員の中には、「アボット首相は数字を見てショックを受けたようだった」とか、「処罰されたような顔つきだった」と証言している。また、会議では議員に向けて、「自分を信じてもらいたい。労働党と戦うのであり、自由党と戦う理由はない」と演説し、また、メディアには何も話さないよう口止めもしたとされている。

 しかし、「首相の約束は、ナショナル・プレス・クラブでの演説と何一つ変わらない。首相は時間稼ぎをしたに過ぎないだろう。しかし、彼がまたしくじったり、状況が好転しなければそれまでだ」と分析する与党議員もいる。
■ソース
Tony Abbott keeps leadership of Liberal Party but some supporters fear he is doomed

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