アボット発言にインドネシア国民が憤激

「津波では助けたからお返ししろ」に

 2月22日には、インドネシアの国民の間で、「アボットに借りを返そう」と小銭の寄金を募る運動が起きていることが報道されている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 バリ・ナインの死刑囚2人の処刑期日が近づき、ジュリー・ビショップ外相が静かな外交交渉で2人の助命減刑を働きかけていると報道されているが、一方でトニー・アボット連邦首相のしばしば強硬ととれる発言が逆効果を生む危険が指摘されている。2月18日には、アボット首相が、「何年か前、インドネシアをインド洋の津波が襲った時、オーストラリアは10億ドル相当の援助を行った。私はインドネシア国民とインドネシア政府に伝えたい。オーストラリアはいついかなる時でもインドネシアを支援する用意がある。この現在、インドネシアの国民と政府がオーストラリアに対してお返しをすることを望んでいる」と発言したことについては、オーストラリア国内でも、「人道的援助を今になって恩着せがましく言うのはまずい発言」の声が与党議員からも起きた。
 インドネシアの都市の街頭にはドライバー、ライダー、通行人らに「小銭募金」を呼びかける人々が立ち、一方、ソーシャル・メディアでは、ユーザーが「集めた募金」の写真を投稿し、アボット首相やオーストラリアに対する罵声を書き込んでいる。そればかりか、チャン、スクマラン両死刑囚の処刑を支持する声も投稿されている。ツイターでは、#KoinuntukAustralia、#coinforAustralia、#coinforAbbottなどのハッシュタグの人気が急激に高まっており、アボット発言がインドネシア国民の神経を逆撫でしたことをうかがわせている。

 アボット発言直後、ビショップ外相がユスフ・カラ・インドネシア副大統領に直接電話し、コメントの主旨を説明しなければならない立場に追い込まれ、インドネシア側は副大統領、大統領ともビショップ説明で満足と発表したが、一般国民の間では未だに怒りがさめやらない状態が続いている。
■ソース

http://www.smh.com.au/federal-politics/political-news/coin-for-abbott-indonesians-angry-backlash-at-pms-bali-nine-diplomacy-20150221-13l5n2.html

新着記事

新着記事をもっと見る

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る