7閣僚がアボット首相にしびれ切らす

政府・首相支持率回復しなければ

 与党保守連合の平議員3人の動議で保守連合リーダー選び直しをするかどうかが党議員会議にかけられ、61票対39票で選び直し動議が否決された。この事態にトニー・アボット連邦首相が「よく聞く首相になる」と発言してから2週間、首相は、テロリズムの脅威、保育補助金制度、予算案に問題を集中し、保守連合と首相の支持率回復を図った。しかし、前回アボット氏を支持した閣僚7人がしびれを切らしており、支持率が回復しなければ今度はアボット首相更迭を支持する用意があるとしている。

 2月24日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 7閣僚はアボット氏に退場を迫る期日をNSW州選挙と2015年5月予算案提出後の6月まで待つこととしている。24日になって保守連合支持率がわずかに回復したものの、この間に保守連合、首相身辺からいくつもの情報が漏洩されている。一方、7閣僚の話し合いはまだ秘密裏に進められており、閣僚名も明らかにされていない。

 党議員会議直後には与野党双方から尊敬を受けている長老議員フィリップ・ラドック下院院内幹事を突然罷免し、次期海軍潜水艦隊建造をめぐって話が二転三転しており、さらにバリ・ナインの2死刑囚問題では、「インドネシアは2004年津波でオーストラリアが与えた10億ドルの人道援助に恩で報いるべきではないか」と発言し、インドネシア国民から猛反発を受け、インドネシア国内では死刑支持の声が高まった。この3つの問題では保守連合内でもアボット連邦首相を批判する声が挙がった。

 フェアファクス・メディアは、閣内大臣、閣外大臣、政務次官ら35議員のうち11議員にインタビューしており、うち7人が、「次回は首相更迭に票を投じる」と語った。2週間前に首相更迭を支持した閣僚もおり、この7人は今も表面的にはアボット支持を表明している。また、何人かはすでにマルコム・タンブル通信相とも話し合い、慎重かつ忍耐強く機を待つこと、事が始まれば今度は圧倒的になる。アボット政権は回復不可能だと思うが一大事が起きない限り、6月まで待つべきだということになった。アボット首相についているわけにはいかないがきちっと進めなければならないとも語っている。また、いずれも、このままでは次の選挙で保守連合が敗北するとの危機感を表明している。
■ソース
Seven ministers put Tony Abbott on notice

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