医療用大麻の試験結果で重度のてんかん児童に希望

VIC州で良好な結果得られる

 オーストラリア国内ではいくつかの州で国内初の合法的医療用大麻の試験が行われており、これまでに得られた結果からも、重度のてんかん児童患者の症状を改善する希望が生まれている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 VIC州在住のデビッド・タンキー君(14)の場合、生後5か月でてんかん発作を起こし、難治性小児てんかんのドラベ症候群と診断された。現在では月に9回程度の発作を起こすこともある。母親のモリーさんは、医療用大麻が万能薬と期待していないが、それでも臨床治験に参加してクオリティ・オブ・ライフが改善されることを望んでいる。

 これまでの研究で、大麻の有効成分、カナビノールが、現在もっとも効果のある抗てんかん剤程度の効力があることが確かめられている。

 モリーさんは、「デビッドの発作が減るだけでも素晴らしいことだ」と語っており、デビッド君は、メルボルン大学のイングリッド・シェファー教授が始動して行う医療用大麻の新臨床治験に参加することになっている。

 シェファー教授のこれまでの研究で、「医療用大麻が重度のてんかん小児患者にてきめんの効果を現した」とする研究論文が「New England Journal of Medicine」に掲載された。

 シェファー教授の研究では、120人の小児患者のうち、40%でひきつけが半減しており、5%ほどが完全にひきつけから解放されている。シェファー教授は、「この研究結果は重要で、カナビディオルがドラベ症候群のひきつけに効果があることを初めて科学的に実証した。これまではアネクドータルな証拠が見られただけだったが、今回、重度のてんかんに対して、医療用大麻が明らかに効果があることを示した」と述べている。

 Epilepsy Action Australiaのキャロル・アイアランド理事長は、「今回の試験結果で医療用大麻がもっと手に入れやすくなることを期待している。政府が迅速に合法化の手続きをすることを期待する」と語っている。
■ソース
Medical cannabis trial offers hope for children with severe epilepsy

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