珊瑚礁保存契約の会社、オニヒトデ報告書を改ざん

報告の科学者の禁止を無視、巨額の契約金獲得

 グレート・バリア・リーフの珊瑚礁を守るプロジェクトで政府から何百万ドルもの契約を獲得した会社が、科学者の作成したオニヒトデ退治の調査データを改ざんしていたことが明らかになった。報告書を作成した科学者は調査データの改変を禁止していた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ABC放送の調査で明らかになったもので、この会社は、珊瑚を餌にするオニヒトデの異常繁殖でグレート・バリア・リーフに多大の被害が出ていることから、オニヒトデを退治する契約を獲得していたが、科学者はその契約のプログラムの劣悪な管理を指摘していた。

 ABC放送の番組で海洋生物学者のウド・エンゲルハート博士は、「企業が報告書を改ざんしたことに驚いている。このような改ざんを予想することは難しい。かなり広い範囲にわたって改変されており、かなりの努力を払ったと思われる」と語っている。

 非営利事業のReef and Rainforest Research Centre (RRRC)は、2013年から2015年までの期間に420万ドルの政府予算でオニヒトデを退治するプログラムを請け負った。2014年にはプログラムの進捗状況を調べるため、同社はエンゲルハート博士を任命してプログラムの効果を調べさせた。

 ABC放送が入手したエンゲルハート博士の報告書は、「プログラムの劣悪な管理には深刻な疑念がある。また、不十分な退治方法の生態学的なリスクについてはまったく考慮されていない」としている。

 RRRCの社員は、その報告書では、RRRCに何百万ドルもの契約を与えたグレート・バリア・リーフ海洋公園局との間で問題が起きることが考えられる」としている。

 その後、RRRCが大幅に書き換えられた報告書が連邦政府環境省に掲示された。改ざんにはエンゲルハート博士が書き換えを拒否した箇所も含まれていた。その報告書は今も同省のポータルに掲示されている。

 2018年9月、グレート・バリア・リーフ海洋公園局の委員の一人がRRRCから海底に潜ってオニヒトデを退治する作業を請け負った企業の所有者であることをABC放送が暴露しており、その委員は利害の抵触を委員会の席で明らかにしておらず、ABC放送の放送後に同委員は辞職している。
■ソース
Reef company altered scientist’s report on crown-of-thorns program ? even though he told them not to

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