10億個のナードルが大陸インド洋岸に漂着近し

海上輸送中に流出の原料用プラスチック・ビーズ

 ナードルとはプラスチック製品を造る際に用いる豆大のプラスチックのビーズのことだが、海であろうと陸であろうとこのナードルが大量にこぼれると回収は困難で最終的には海に漂い、不溶性の化学物質を吸着して魚介類を汚染することもある。

 2017年、南アフリカのダーバン市沖にいた船から22億5,000万個のナードルが海にこぼれ落ちており、インド洋の海流に乗って次第にオーストラリア大陸の西海岸に近づいてきている。これが海岸に打ち寄せられた場合、環境破壊問題で頭の痛いことになる。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 すでに、WA大学の研究室では大陸海岸に打ち上げられているナードルの数量を測定するプロジェクトを開始しており、そのリーダーのハリエット・パターソン博士は、「ナードルは石油化学プラントで製造されたままのバージン・プラスチックで、袋その他の容器に詰めて世界中に輸送されている。電話機であろうとミルク瓶であろうとプラスチック製品はすべてこのビーズ状のナードルから造られる。プラスチックが大量に造られるようになった1960年代後半以来、かなりの量のナードルが貨物船からこぼれ落ちている。海岸にありとあらゆるタイプのナードルが打ち上げられている」と語っている。

 さらに、「ダーバン市沖合での流出事故の後、南ア当局は流出量の約3分の1を回収したが、10億を超えるナードルが海流に乗って世界の海を漂い続けている。そのうちのかなりの量が今年か来年1年間にWA州南部海岸に徐々に打ち上げられてくるはずだ。ただし、夏はその地域には東風が吹くため、ナードルも沖合に流されるが、来年の冬になると南西の風が吹き始めるため、再び海岸に打ち上げられるようになるはずだ」と語っている。

 このナードルは、それぞれメーカーによって独自の組成があり、一方、ダーバンのナードルもメーカー、発送企業、海運企業などが判明していることから、打ち上げられたナードルを分析すれば責任者が判明する」と語っている。

 一方、WA大学では、「ナードル・ノーベンバー」と名付け、ボランティアを募って海岸のナードルを回収する活動を呼びかけており、博士は、「回収には簡単な科学的手法を用いる。砂浜の海藻が打ち上げられている部分に1mx1mの区画線を引き、その正方形内部のプラスチック片をすべて回収する。問題はその中にダーバンのナードルが含まれているかどうかだ。それだけではなくて、打ち上げられるナードルや、打ち上げられる海岸についてデータを集めたいと思う」と語っている。
■ソース
Prepare for the great nurdle invasion, as a wave of 1 billion plastic pellets bears down on WA

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