「帰国の旅も培養皿に乗ったような旅」

豪人20人が豪政府手配の帰還に同意せず

 COVID-19陽性患者が大量に発生しているクルーズ船、ダイアモンド・プリンセスのオーストラリア人船客は、2月19日真夜中に羽田を発つ予定のオーストラリア政府チャーター機でダーウィンに帰ることができるが、18日の締切までにまだ20人ほどがチャーター機でのオーストラリア帰還に同意していない。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 また、衛生当局は、新型コロナウィルス感染患者をオーストラリアに連れ帰ることになる可能性もあると認めている。

 2月18日現在、同船のウィルス陽性患者は450人にのぼっており、患者は病院個室に収容されるため、陽性患者がこれ以上増えるとiPhoneなどの通信機器の配給に支障が出る可能性がある。

 政府チャーターのカンタス機はダーウィンを出発し、19日午後に羽田に到着の予定で、オーストラリア国籍者と永住権者少なくとも170人を乗せてダーウィンに帰ることになっている。

 同船のオーストラリア人船客は220人だったが、20人以上の感染が突き止められており、残る20人も締切までに帰還希望を登録しなかった。

 横浜に派遣された豪連邦政府のブレンダン・マーフィ首席医務官は船客にチャーター機に乗るよう説得に努めている。

 乗客の一人、ブリスベンのキャサリン・ジョーンズさんは友人と乗っているが、ダーウィン郊外の隔離収容所で2週間過ごすよりも3月5日の隔離期限満了まで船に留まっている方が安全な気がする。しかし、オーストラリア政府が、アジアのウィルス感染がさらに悪化したと判断すれば自分達が当分帰れるかどうかも分からなくなる。完全に外気と入れ替えのバスや航空機でもない限り、同じバス、同じ飛行機客室でみんな一緒に帰国すれば、感染者がみんなにウィルス感染させる可能性もある。培養皿のような旅になるんじゃないか。しかし、この飛行機で帰るほか選択肢はないようだ。この政府帰還機でウィルスに感染した場合でも政府を訴えないという書面に署名させられた。それに大使館を通じての豪政府の連絡はまるで脅迫状のようだった」と語っている。

 横浜港に停泊中のダイアモンド・プリンセスに2週間隔離された後、オーストラリアでさらに2週間の隔離にはたじろぐオーストラリア人も多かったが、マーフィ医務官の説得に応じた船客も多い。
■ソース
‘Petri dish trip’: Twenty Australians yet to sign up for coronavirus cruise ship evacuation

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