ユネスコ、乱開発でグレート・バリア・リーフ危機と発表

オーストラリア政府に総合的なアセスメントを要求

 国際連合で環境問題を担当する国際連合教育科学文化機関(UNESCO)は、世界遺産に指定されているグレート・バリア・リーフの状況を調査していたが、6月2日、大陸沿岸部の急激な開発がグレート・バリア・リーフの自然科学上の価値を危機にさらしているとの内容の報告書を発表した。

 報告書は、オーストラリア政府に対して、バリア・リーフ周辺の開発を考える前に、この地域の総合的なアセスメントを実施しなければならないとしている。

 グリーンピース・スポークスマンのジョン・ヘップバーン氏は、「ユネスコの報告書は、QLD州の石炭、ガス輸出港湾開発がグレート・バリア・リーフに対する脅威になっていることを指摘するものだ。この報告書が言わんとしていることは、オーストラリアがこのままの開発を続けるなら、ユネスコはグレート・バリア・リーフが破壊の危険にさらされている地域として登録しなければならなくなるということだ」と語っている。報告書は、リーフの長期的な保全を図るために措置しなければならない。そのためには、グラッドストン港とカーティス島の運営に独立機関の点検が必要だとしている。

 連邦政府のトニー・バーク環境相が記者会見し、「グレート・バリア・リーフは危機に直面している。これまでのやり方を変えることが重要であり、ユネスコもその改革を続けるよう求めている。グラッドストン港の影響についてQLD州政府とも話し合うが、リーフの保護と州観光産業の維持との兼ね合いが必要ではないか」と語っている。

 一方、キャンベル・ニューマンQLD州首相は、「QLD州政府はリーフの保護に努力するが、石炭、液化天然ガス産業関連の開発を停止することはあり得ない。私達には石炭産業が必要だ。ちゃんとした病院、学校、警察が必要ならそのことを理解しなければならない。ユネスコの報告書については5月28日に閣議で話し合った」と語っている。

 World Wildlife Fundは、「報告書はリーフの危機に警鐘を鳴らすものだ。政府は直ちに腰を上げなければならない。既存の港湾以外の港湾開発許可を停止するよう求めており、政府に対する強力なメッセージを発信している。政府の対応に進歩が見られなければ、来年にはユネスコとはリーフを絶滅の危機にある世界遺産に登録することになるだろう」としている。(NP)

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