バリ・ナインの2死刑囚、今月中に処刑

国内は首相から国民まで助命嘆願

2月16日、バリ検察局局長名で、「アンドリュー・チャン、ミュラン・スクマランの2人は今週中に刑場のヌサカンバンガン島に移送される」と発表した。

同日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

バリ・ナインと呼ばれるようになった9人は、2005年にインドネシアのバリ島からオーストラリアに違法薬物を密輸しようとしたが、オーストラリア連邦警察(AFP)の通報でインドネシア警察に逮捕され、7人は有期刑を言い渡され、首謀格だった2人が死刑を言い渡された。その2人、チャンとスクマランの2人と弁護団は10年近く様々な助命の手段を尽くし、また処刑近しの情報がインドネシアから出てくるようになると、トニー・アボット連邦首相がジョコ・ウィドド・インドネシア大統領に直接助命嘆願のメッセージを送り、また国民の間で17万人の助命嘆願署名を集めるなどの動きが出ている。

ヌサカンバンガン島のバツ重警備刑務所は1925年に設立され、潮流の速いサンフランシスコ湾の小島につくられた脱獄の難しい刑務所にちなんで「インドネシアのアルカトラス」と呼ばれている。2人の移送にはブリモブの10人の予備軍が護衛することになっている。16日、17日には移送はないが今週中に行われる。20人から30人乗り程度の民間航空機をチャーターして移動すると発表されている。

インドネシア法務大臣のスポークスマンは、「2人が収容されているケロボカン刑務所から違法薬物関係死刑囚がまず移送される。その後マディウン、ジョクジャカルタの刑務所からも死刑囚が移送される。死刑執行が予定されている死刑囚全員が揃ったところで日取りが決められる」と発表しており、今年2回目の集団処刑には薬物、殺人などの死刑囚11人の執行が予定されており、うち7人はオーストラリア、フィリピン、フランス、ブラジル、ナイジェリア、ガーナの国籍者で、前回同様外国人が多い。

2人の助命のためにあらゆる手立てを尽くすという連邦政府には野党労働党や緑の党も全面的な支持を表明しているが、「バリ島観光ボイコットもありえる」とするジュリー・ビショップ外相の発言に対して、タニア・プリバセク影の外相は、「インドネシア渡航ボイコットは2人の助命には効果がなく、しかも2人の処刑とは無関係な観光地の零細業者を経済的に痛めつけることにしかならない」と異議を唱えている。(Ratei)
■ソース
Bali Nine’s Andrew Chan and Myuran Sukumaran to be moved to Nusakambangan island this week, authorities say

http://www.smh.com.au/world/bali-nines-andrew-chan-and-myuran-sukumaran-to-be-moved-to-nusakambangan-island-this-week-authorities-say-20150216-13gbn0.html

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