第30回 映画『100,000年後の安全』

JFPピースフル通信

 

オーストラリア国内の平和への動きについて、
お伝えするコラム JfPピースフル通信

 

第30回 映画『100,000年後の安全』

永見粧子(JfPメンバー)

 

大津波の真っ黒い水がすべてを飲み込む衝撃の映像が全世界の人々の脳裏に焼き付けられた、あの東日本大震災。地震直後に冷却水喪失で炉心溶融して水素爆発が起き、大量の放射能を空気中に放出した福島の第1原発は収束の見通しも付かないまま、今も体内に入った放射能が福島の人々を被曝し続けています。

日本では当事国でありながらドイツのような脱原発大デモが起こるでもなし、ニュースも減少しつつある7月21日、JfP主催で上記の映画がエルスタンウィック・クラシック・シネマで上映されました。

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13億年前の地層が残るフィンランドのオルキルト島、その岩盤を掘り進んで造られる核燃料廃棄物の最終処理施設「オンカロ」、フィンランド語で「隠れた場所」と命名された地下都市のような施設。原発を稼動させる限り生み出される核の廃棄物を順次埋蔵して、無害になる10万年後まで封印する施設。絶対に近付いたり入ったりしてはいけない場所だと子孫に伝えなければならない、が、どうやって?原発推進政策をとるフィンランド政府と科学者たちが考え抜いた究極の解決策とは!?雪の残る森を歩く鹿、美しい自然の静寂を破り発破の音がこだまする、無機質の埋蔵施設と自然の対比。

観終ってその映像の余りの美しさに圧倒され、同時に形容できない恐怖と絶望感がじわーっときて、しばらく動くことができませんでした。

しかし、考えてみれば答えは明白。それは原発を止めること!再生可能エネルギーにシフトすること!フクシマを体験した私たちには言う権利と義務がある!

今まで世界の大国が行った2,000回以上の核実験で汚染された地球、その地球を何回も消滅させることができるほどの核兵器を保有している各国。そして自分たちの「快適な生活」のためにいまだ処理法がない放射性廃棄物を大量に生み出して、子ども、孫、子孫にツケを回している私たち。10、15、20年後に被曝の影響が予想される福島の子どもたちに我々大人は何を言えるのでしょう。


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Japanese for Peaceプロフィル

2005年3月に設立した日本人を中心とする平和活動グループ。05・06年に広島・長崎平和コンサートを開催。そのほか多数のイベントを企画すると同時に、地元のグループや活動家、他民族のグループとも交流を持ち、平和活動のネットワークを広げている。

Web: www.jfp.org.au
Email: info@jfp.org.au

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