第2回 発行人のパリ便り


パリ市内モンマルトルにあるキャバレーが『ムーラン・ルージュ』

 

発行人の パリ便り

 
第2回
 
  あっという間に1カ月以上が過ぎたパリ 滞在。今回は、その間に感じたパリなら ではのエピソードを独断と偏見で。
 
 
 まず、『ムーラン・ルージュ』。ツーリ ストのパリの典型的な夜のエンターテイ メントとして人気があるのが、『リド』 『ムーラン・ルージュ』『クレイジー・ ホース』。どれも踊りと歌(すべて口パ ク)のショーだが、老舗なのは『リド』 と『ムーラン・ルージュ』で、『リド』は 大昔、2回目のパリの時に見学した。
 
 ここ最近は、パリにステイする度にぜ ひ『ムーラン・ルージュ』へと思ってい たのだが、どうも時間の都合がつかずパ ス。今回は、ある日思い立って実行しま した。もちろん予約をしなければならな い。予約はできたが、当日の予約のシー トなので、全く期待はしなかったけれ ど、行ってみると舞台のかぶりつきとい うベスト・シートだった。

 


 
  なぜ『ムーラン・ルージュ』に興味を 持ったかというと、もちろんニコール・ キッドマン主演の映画『ムーラン・ルー ジュ』の影響ではない。ちなみに映画の 内容は、言ってみれば『椿姫』の焼き直しで、『ムーラン・ルージュ』とあまり関 係はない。
 
 数年前にABCの番組で、この『ムーラ ン・ルージュ』のリード・ダンサーを目指 すオージー・ガールズのドキュメンタリー があった。オーディションから始まり、 ダンサーの1人からトップ・ダンサーとし て頂点に立つまでを追ったもので、リー ド・ダンサーの1人がオージー・ガールとい うのはとても意外だった。
 
 そのドキュメでリード・ダンサーにな ると、ショーの1つで、大蛇3匹が泳ぐ大 きな水槽の中にザブンと飛び込み、大蛇 3匹と戯れて遊ばなければならない。そ れをそのダンサーはどうしてもできない と躊躇していた。で、テレビで見たその ショーは確かに迫力があり、その時に、 これをいつか生で観ようと決めた次第。
 
 今回観たショーでも、中央に立った3人 のリード・ダンサーたちのうち、おそらく1 人はオージーだったのでは。ただ、大蛇の ショーはそれ専門のダンサーがパフォームが登場し、ザブンと水槽へ。水槽の中では、大蛇どもと競泳(?)し、それから大蛇どもを首や腰に巻き付けての大遊戯。これ、肺活量が相当ないとやれない仕事です。ま、ド迫力がありました。
 
 そしてここで一大発見をしました。20数名いるトップレスのダンサーたちは誰1人として、いわゆるブ レスト・インプラント(豊胸手術)をしていませんでした(何の発見じゃ)。たぶん、『ムーラン・ルー ジュ』の方針としてそういう女性は雇わ ないのでしょう。だから、中には貧乳 (失礼)のダンサーもいましたね。これ が確か5年前に見たラスベガスのショーで は、ほとんどのダンサーたちが、パメラ・ アンダーソンも顔負けのボイン(古い) でした。
 
 女性が老いることを許さないアメリ カ、女性が老いることを許容するフラン スと比喩的に言われますが、パリならで はの自然志向と思ったのだけれど、うが ち過ぎかもしれません。
 


 
 喫煙者が多いのが目につくのも、パリ の特徴。老いも若きも、男も女もプカプ カとタバコを吸っています。レストラン では禁煙なので(屋外でのテーブルは 別)、その分歩きタバコが増えたのかど うか知らないですが、歩いている時、突 然前からプーと吹かれたタバコがまともに顔面に当たると、もう憎悪のあまり、 パーと走って行って、その人間を突き飛 ばしてやりたい衝動に駆られます。
 
 この間、インターネットで調べてみる と(ヒマ !)、だからと言ってフランスが 飛び抜けてガンの死亡率が高いという訳 でもなく、その上、パリよりももっと高 い喫煙率の街がありました。オランダの アムステルダムです。
  


 
 今回はなぜか有名人をよく見かけま す。用事があったロンドンでは、ホテ ルでジャッド・ローとガブリエル・バーン (通の洋画ファンしか知らないと思いま すが、『ユージュアル・サスペクト』に出 ていたくせ者俳優)を見かけ、パリでは ラーメン店で佐藤浩市、アンティーク・ ショップではフランスの大スター、ジェ ラール・ドパルデューを見かけましたよ。
 
Au revoir.
 
(本紙発行人 坂井健二)

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る