第149回 横手の梵天奉納祭

書家れんのつきいち年中行事

第149回 横手の梵天奉納祭

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 ご機嫌いかがですか、れんです。

 秋田県東南部の中心で岩手県と隣接する横手市。そこに807年征夷大将軍・坂上田村麻呂東征の際に勧進創祀(かんじんそうし)された旭岡山神社があります。出羽国山川荘の総守護社として源義家、藤原秀衡、源義経、武蔵坊弁慶など名だたる武将武人や近隣郷中の民に崇められてきました。その旭岡山神社で毎年2月17日、五穀豊穣、家内安全、商売繁盛などの願いを込めた『梵天(ぼんてん)奉納祭』が行われます。江戸時代後期(1821年)の火災で記録焼失しましたが、約300年の歴史があるとされています。

 梵天とは幣束(へいそく)のことです。神道の祭祀での神へのさまざまな供物(武具や衣服や神酒など)の総称を幣帛(へいはく)といい、特に布や紙垂を串に刺したものが幣束です。横手の梵天は串(=竿)の長さが4.3メートル。その先に付けた直径90センチほどの円筒形の竹籠から色鮮やかな布などを垂らし、注連縄や鉢巻、干支や人形などを取り付けた“頭飾り”を乗せると全体の長さは5メートルを超え、重さは30キロ以上にもなります。前日にコンクールが行われて、おのおのの梵天に等級が付けられます。

 17日朝、横手市役所前に50本ほどの梵天が勢ぞろいし、各梵天を運ぶ数十人が長い行列を作り山上の神社に向かいます。2月の秋田の雪の山道を上り切った所で、最後は気合の入った掛け声と共に神殿の入口に突入。激しく押し合いながら梵天を奉納します。周囲の雪景色がかえって人びとの熱気を際立たせます。

このコラムの著者

れん(書家/アーティスト)

れん(書家/アーティスト)

アーティストとして永住権取得。作品「ふるさと」が国有財産として在豪日本国大使館蔵。豪・日・ドバイ・NZで作品展、大書ライブ、workshop多数。ハリウッド映画『The Wolverine』製作に参加。シドニー総領事表彰。新元号「令和」揮毫(総領事館蔵)。豪五輪委員会で応援大書。書道教室運営。LINE stamp販売中。
Web: renclub.net / Email: renclub@gmail.com / 動画: youtube.com/user/renclub

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