第157回 伊万里トンテントン祭

書家れんのつきいち年中行事

第157回 伊万里トンテントン祭

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 ご機嫌いかがですか、れんです。

 佐賀県伊万里市と言えば磁器(伊万里焼)で有名です。磁器は「石物」と言われ(粉砕した陶石の石粉が原料)、ガラス化して透光性を持ち、熱伝導率が高い特徴があります。有田焼(佐賀)や九谷焼(石川)がこれに相当します(ちなみに陶器は陶土(粘土)が原料で「土物」と呼ばれ、素地が荒く光を通しません。信楽焼(滋賀)、萩焼(山口)などがあります)。

 その伊万里市の伊萬里神社で毎年10月19日に行われる神殿祭後の週末に、「伊万里トンテントン祭」が3日間開催されます。 “トン、テン、トン”と打ち鳴らされる仕掛け太鼓を合図に重さ600キロほどの荒神輿と団車(だんじり)が激突する壮烈な喧嘩祭で、相手をひっくり返すか上に乗った方が勝ち。日本三大喧嘩祭の1つです(諸説あり)。

 1829年、地元代官が出した祭礼日統一の触書によって生じた、五穀豊穣を司る香橘(こうきつ)神社と豊漁を司る戸渡嶋(ととしま)神社との間の、巡幸の順序や担ぎ手の取り合いなどのいざこざが、やがて喧嘩祭に発展したとか。各々楠木正成と足利尊氏に縁のあることから南北朝の騒乱を模しているとも言われています。

 この祭りは負傷者が絶えず、合戦方法や参加者禁酒などの制度改革でけが人の減少を試みてきましたが、2006年に団車の下敷きになった男子高校生の死亡事故が発生。現在はより高い安全性を確保した上での合戦と川落としが再開されています。

このコラムの著者

れん(書家/アーティスト)

れん(書家/アーティスト)

アーティストとして永住権取得。作品“ふるさと”が国有財産として在豪日本国大使館蔵。豪・日・ドバイ・NZで作品展、大書ライブ、workshop多数。ハリウッド映画『The Wolverine』製作に参加。シドニー総領事表彰。元号“令和” (総領事館蔵)、日立豪 “協創”揮毫。豪五輪委員会で応援大書。書道教室。LINE stamp販売中。
Web: renclub.net / Email: renclub@gmail.com / 動画: youtube.com/user/renclub

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