手作りしてみた!ハンド・サニタイザー&プリーツ布マスク

特集

手作りしてみた!
ハンド・サニタイザー&
プリーツ布マスク

−ヘルシーDIY生活−

買い占めなどで衛生用品の品切れが相次ぐ中、自分と家族の健康を正しく守るにはどうすればいいのか、不安になることもあるかもしれない。そこで、日豪プレス編集部員が専門機関などの情報を参考にしながら、自宅でできるマスクとハンド・サニタイザーのDIYに挑戦。材料の調達方法や作り方のコツなどを紹介する。

※完成品の効果を科学的に検証したものではありません。作成や使用は個人の判断に基づいて行ってください。

ハンド・サニタイザーの作り方

材料を混ぜるだけで簡単、5分で完成!

ハンドサニタイザーの材料
ハンドサニタイザーの材料
材料
消毒用エタノール(または高度数のアルコール)……下記参照
アロエ・ジェル……下記参照
エッセンシャル・オイル(なくても可)……合計5〜10滴
用意するもの
軽量カップ、スプーン、持ち運び用の容器

材料の集め方

ハンド・サニタイザーに使う消毒用エタノール(rubbing alchol)は本来、薬局で購入できるものだが、今回は入手できず、代用として飲用アルコールのスピリタス(アルコール度数95%)をオンラインで購入した。

ハンド・サニタイザーは、材料を全て混ぜた完成状態でのアルコール度数が60〜80%程度であることが必要とされ、度数の低いアルコールを使うと効果が期待できない(※1)。世界保健機構(WHO)は、完成状態のアルコール度数が80%または75%のハンド・サニタイザーの作り方を公開している(※2)。また、日本の厚生労働省は4月10日、一般社団法人・日本医師会に向け、手指消毒用のエタノールがない場合に、エタノール濃度が原則70~83%の高濃度の酒の使用を認める通達を出した(※3)。

今回のハンド・サニタイザーは上記の指針を踏まえ、かつ手に入りやすい材料を使ってオリジナルとして作ったもの。WHOなどが推奨するサニタイザーには保湿効果やとろみを与えるグリセリンが使われているが、今回はできるだけ純度の高いアロエ・ジェルで代用した。薬局やオンラインで買える国内ブランド「SUKIN」のものを選んだが、他のブランドのアロエ・ジェルも販売されている。

さらに、日豪プレスで連載中の、プロのアロマ・セラピストによるコラム「アロマで快適生活」(※4)で紹介された「抗ウイルス作用のある精油(エッセンシャル・オイル)」の中から、薬局やスーパーマーケットで購入でき、皮膚への安全性が高いラベンダーとティー・ツリーのオイルを選んでサニタイザーに加えた。

準備

完成品の消毒用エタノール(またはアルコール)の成分の割合が60%以上になるように、アロエ・ジェルとの比率を決める(例:もし100%のアルコールを2分の1に希釈すると、完成品のアルコール度数は50%)。今回は度数95%のアルコールを使うので、アルコールとアロエ・ジェルを2:1の比率にすることで完成品の度数60%以上をキープする。そのため、作りたいハンド・サニタイザーの全体量の、3分の2にあたる量のアルコールを計量カップに入れた。

作り方

手順は下記の通りたったの3ステップ。
1. アルコールを入れた計量カップに、エッセンシャル・オイルを5〜10滴入れてスプーンで混ぜる。
2. 準備の際に決めた比率通りの量のアロエ・ジェルを加え、しっかり混ぜる。
3. 容器に入れて、よく振ったら完成。今回は旅行用の詰め替え容器を使用した。
4. 完成!

ハンドサニタイザーの作り方1
作り方1
ハンドサニタイザーの作り方3
作り方3
ハンドサニタイザーの作り方2
作り方2
ハンドサニタイザーの作り方4
完成!
注意点とポイント
使用する道具や容器は、清潔かつ完全に乾いたものを用意する。
安定剤などが入っていないので、使用前はよく振って成分を均一にし、1カ月以内に使い切る。
ハンド・サニタイザーはあくまで手洗いの代用品。石けんと流水で手を洗うことができない場合のみ使用する。

参考情報URL

※1 公共放送ABC: Many hand sanitisers are ineffective against coronavirus, experts warn
※2 WHO: Guide to Local Production: WHO-recommended Handrub Formulations
※3 日本病院会:厚生労働省医政局経済課/新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について(改定)
※4 日豪プレス:アロマで快適生活「抗ウイルス作用のある精油」


型紙不要! 家庭にある材料でも作れるプリーツ布マスクの作り方

大人の女性サイズを作ってみよう

マスクの材料
マスクの材料
材料
表布(15cm×26cm)……1枚
裏布(15cm×20cm)……1枚
ゴムまたは伸縮性のあるヒモ(24〜28cm)……2本
用意するもの
チャコペンシル(鉛筆で代用可)、定規、糸、針、まち針(安全ピンで代用可)、ハサミ、アイロン(あれば)、ゴム通し(ヘアピンで代用可)

材料の集め方

表布は手芸洋品店で購入したものだが、裏布には使い古しの枕カバーを再利用した。着なくなったシャツなども利用できるが、Tシャツのような伸縮性のある生地や、トレーナーのような厚地はマスクとして不向きなので避けたい。目が細かく、通気性が良く、さらに裏布には肌触りの良い生地が理想的だ。今回選んだのはいずれも綿100%の素材。

表と裏に同じ布を使ってもOKだが、プリーツの形に裏と表があるので、わかりやすくするために別の柄の生地を使用した。

ゴムは、マスク専用ゴムが入手しにくいため、伸縮性のあるヒモを使った。ヘア・ゴムを使うこともできるが、細い丸ゴムは耳が痛くなりやすいので、お勧めは手芸用の5〜8ミリ程度の平ゴム。

準備

新品の生地は洗うと縮むため、生地をカットする前に一度水洗いして乾かし、アイロンをかけてから表布と裏布のサイズにカットする。水洗いしていない生地で作ると、マスク完成後に洗った際、縮んでサイズが変わってしまう。

表布と裏布は、指定のサイズの長方形を生地にチャコペンシルで描く。縫い代込みの寸法になっているので、描いた線の通りにカットしよう。

ゴムは、伸縮性が高く細いものなら24センチ、伸縮性が低いものや太いものなら結びやすさも考慮して28センチくらいにカットしておく。

作り方

マスクの作り方1
マスクの作り方1

1. 表布と裏布を中表(最終的に外側になる面同士を合わせる)にして、左右の幅が均一になるようにそろえ、まち針で留める。上辺と下辺から各1センチの部分にチャコペンシルで線を引き、直線に縫う。上下とも縫ったら中表の状態からひっくり返し(外側になる部分を表にして)、縫い目を割って平らにしてアイロンをかける。

マスクの作り方2
マスクの作り方2

2. 表布の左辺と右辺に、角から2.5センチと5.5センチの部分(写真左下の矢印)にチャコペンシルでそれぞれ垂直に1センチの線を描く(計4カ所)。隣り合う1センチの線同士を重ねるように表布を山折りにつまみ、写真右上のように線上を端から1センチ縫う。4カ所縫うと、プリーツの形ができる。

3. 山折りをそれぞれ外側に倒し、プリーツを畳んだ状態で、形を整えながらアイロンをかける。裏から見ると歪みがわかりやすい。左右の端の、表布の縫い代が上下で平行になるようにしておくと、次の工程で縫いやすくなる。

マスクの作り方3a
マスクの作り方3a
マスクの作り方3b
マスクの作り方3b

4. 裏を上にした状態で、表布の左右の端から1.5センチを2回折って(三つ折り)、まち針で留める(写真左)。三つ折りの中がゴムが通る部分になるので、できるだけ内側を上下に直線に縫って留める(写真右)。縫い始めと縫い終わりは、ゴムの負荷がかかる部位なので、何度か返し縫いをして丈夫にする。

マスクの作り方4a
マスクの作り方4a
マスクの作り方4b
マスクの作り方4b

5. ゴムを通し、マスクのプリーツを開いた状態で顔にフィットするように、長さを調整して結んだら、完成。結び目は布の間に隠してもいい。

マスクの作り方5
マスクの作り方5
マスクが完成!
完成!
マスク利用の注意点とポイント

飛沫感染に注意が必要な新型コロナウイルスをめぐり、マスク着用の効果について、実に多様な意見が飛び交っている。WHOは医療用マスクや、P2、N95などの規格の防塵マスクの効果を認めているものの、それ以外のマスク(布マスクなど)の効果に関しては、現時点では根拠がないとして、さらなる研究を推奨している。ただし、アメリカなど一部の国や地域では、医療用マスクより劣るものの布マスクでも感染拡大防止の効果がゼロではないとして、布マスクの使用を勧めているところもある。

オーストラリア連邦政府は、医療者、COVID-19の症状が出ている人、その世話をしている人のみマスクの着用が必要としている。しかし、それ以外の人についてはマスクをする必要はないという方針だ。

オーストラリアでも一部の医療や感染症の専門家からは、一般の人が着けるなら、布マスクでも多少は効果があるという意見も出ている。ただし、布マスクを効果的に使うためには布のレイヤーの数、素材の通気性、撥水性・疎水性、マスクの形状、フィット感などの条件が揃わないと効果が低いという。また、湿気がこもると透過性が高くなるため、濡れた状態での使用も避けたい。非多孔性の生地を多層に重ねて作り、1回の使用ごとに洗濯して使うことが理想的だ。

布マスクにはもちろん医療用のような効果はないが、マスクを着けていることで、鼻や口の周りを無意識に手で触るという行為の抑止には役立つ。汚れた手で無意識に顔に触れて感染確率を高めるのを防ぎ、同時に、自分が既に感染していて人にうつさないよう注意しなければいけない場合も想定し、今回は「無いより良い」と考えて布マスクを作ってみた。なお、各機関の4月15日時点の情報を参考にした。

参考情報URL

■WHO: Advice on the use of masks in the community, during home care and in healthcare settings in the context of the novel coronavirus (COVID-19) outbreak
■公共放送ABC: Should we be wearing face masks in public during the coronavirus pandemic? Can a cloth mask protect you against COVID-19? – Science

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