マルディ・グラ2020見どころガイド

マルディ・グラ2020見どころガイド 今年のテーマは「What Matters」

同性愛や両性愛者、トランスジェンダー、インターセックスなど、性的マイノリティーと言われる人びとを表す「LGBTQI」。多様性あふれるオーストラリアらしい夏の恒例イベント「シドニー・ゲイ・アンド・レズビアン・マルディ・グラ」は、既存の性の枠組みにとらわれないLGBTQIの在り方に敬意を払い、自由と喜びを分かち合う催しだ。LGBTQIの象徴であるレインボー・フラッグでシドニーが彩られる16日間の、お勧めプログラムを厳選して紹介する。
※各プログラムのチケット料金には発券手数料が別途かかることがある。詳細は購入時に確認を。

● マルディ・グラとは?

Photo: Jeffrey Feng Photography
Photo: Jeffrey Feng Photography

性的マイノリティーに対する偏見が今より強かった1978年、LGBTQIコミュニティーの人たちが差別への抗議のデモ行進を始めたことが、現在のマルディ・グラの目玉でもあるパレードの始まりだ。警察との衝突もあったデモ行進だったが、当時の参加者は「78ers」と呼ばれ、今日でもオーストラリアのLGBTQIのアイコンとして毎年マルディ・グラのパレードに登場し大喝采を浴びる。マルディ・グラは今では国内大手の銀行や航空会社なども協賛するメジャー・イベントとなっている。

2017年にはオーストラリアで同性婚が法制化されたものの、LGBTQIへの差別や偏見が完全に消えたわけではない。最初のデモ行進から41周年となる今年のマルディ・グラのテーマは「What Matters(重要なこと)」。公式サイトには「あなたにとって重要なことは? 何のために、誰のために行動し、そしてこれから何をする?」というメッセージが掲げられている。

違いを認め尊重する社会で共生するためにまずできることは、知るということ。マルディ・グラの華やかなパレードやパーティー、当事者や専門家によるトークやアートを通じて、オーストラリアの多様性を肌で感じてみよう。

公式ウェブサイト Web: mardigras.org.au

PARADE

マルディ・グラ・パレード
Mardi Gras ParadeFREE


Photo: Jeffrey Feng Photography
Photo: Jeffrey Feng Photography

必見! ゴージャスで感動的な目玉イベント

これを見ずにマルディ・グラは語れない! 同イベントの代名詞とも言える歴史あるパレードは、例年50万人もの観客動員で知られる。クールなレズビアンのバイク集団、色鮮やかな衣装のドラァグ・クイーン、ネオンできらめくフロート(山車)からデコレーションされた消防車や警察車両まで、200以上のグループが行進する3時間半。沿道での観覧は無料だが、開始直前には道路が閉鎖され混雑するため1時間ほど前から場所取りをするのがお勧めだ。スタート地点に近いハイド・パーク側より、コースの後半エリアが穴場。

パレードは、ハイド・パーク東南角のウィットラム・スクエアからスタート。その後、オックスフォード・ストリートを東へ向かい、テーラー・スクエアの角でフリンダース・ストリートへ右折後、ムーア・パークまでアンザック・パレード(バス・レーン)を進む。

■会場:Oxford & Flinders Sts., Darlinghurst ■日時:2月29日(土)7:30PM~11PM ■料金:無料 ★Web: mardigras.org.au/events/parade

OPENING EVENT

フェア・デー
Fair DayFREE

Photo: Jeffrey Feng Photography
Photo: Jeffrey Feng Photography

ピクニック気分で参加しよう!

シドニー大学隣の大きな公園が、まるごとフェスティバル会場になる1日。LGBTQIのアーティストによる音楽ライブ、スポーツなどのアクティビティー、オーストラリアらしい多国籍フードの屋台、日没後のDJパーティーの他、カラフルな写真撮影スポットも多数用意される。参加型の犬のコンペティション「Doggywood」も人気だ。

■会場:Victoria Park(Parramatta Rd., Broadway)■日時:2月16日(日)10AM~9PM ■料金:入場無料 ★Web: mardigras.org.au/events/fair-day

PARTY

マルディ・グラ・パーティー
Mardi Gras Party

Photo: Ann-Marie Calilhanna
Photo: Ann-Marie Calilhanna

パレードの後は朝までダンス

2月29日のパレードの熱気をそのままダンス・フロアに持ち込んだような大型パーティーで、深夜から朝まで週末を踊り明かそう。LGBTQIコミュニティーにもファンが多いイギリスの女性シンガー兼モデルのデュア・リパと、アメリカの大物ポップ歌手ケシャが、今年のパーティーの熱気を最高潮へと盛り上げる。

■会場:Hordern Pavilion and surrounding venues(1 Driver Ave., Moore Park)■日時:2月29日(土)11PM~3月1日(日)8AM ■料金:$108.70~221.95 ★Web: mardigras.org.au/events/party

FILM

第27回マルディ・グラ映画祭
27th Mardi Gras Film Festival

Monsoon(2019)
Monsoon(2019)

笑いあり涙ありのスクリーン体験

映画を通してLGBTQIの世界に触れる70本以上の作品が3会場でラインアップ。注目作は『クレイジー・リッチ!』主演のヘンリー・ゴールディングがゲイ男性を演じる『モンスーン』、水球チームの奮闘を描いたコメディー『ザ・シャイニー・シュリンプス』、元祖ゲイ・アイコンと呼ばれる女優ジュディ・ガーランドのドキュメンタリー『シド&ジュディ』など。

■会場:Event Cinemas George St、Dendy Newtown、Hayden Orpheum Picture Palace ■日程:2月13日(木)~27日(木)■時間:日程により異なる ■料金:一般$19.9、コンセッション$17.9、10人グループ1人あたり$16.9 ★Web: mardigras.org.au/events/queer-screen-s-27th-mardi-gras-film-festival

FASHION

ステップ・イントゥー・パラダイス
Jenny Kee and Linda Jackson: Step into Paradise

Photo: Hugh Stewart
Photo: Hugh Stewart

パートナーシップが生み出すデザイン

創造的なパートナーシップでオーストラリアのファッションに多大な影響を及ぼすファッション・デザイナーのジェニー・キーとリンダ・ジャクソン。オーストラリア国有の文化や自然を取り入れ大胆な形や色使いを特徴とする2人のデザインの世界を展示する。マルディ・グラ・パレードでも2人がデザインしたフロートが登場するのでお見逃しなく。

■会場:Powerhouse Museum(500 Harris St., Ultimo)■日時:開催中~3月22日(日)10AM~5PM ■料金:大人$15、コンセッション・学生$8、16歳以下無料 ★Web: mardigras.org.au/events/jenny-kee-and-linda-jackson-step-into-paradise

THEATRE

ユー&アイ
You & I

Photo: Katie Bennett
Photo: Katie Bennett

臨場感あふれる「愛」を劇場で

アクロバットあり、空中ブランコあり、マジックあり、ダンスあり、愛し合う2人のサーカス・アーティストの関係を肉体表現の限りを尽くして描く舞台作品。悲劇としての同性愛の物語ではなく、信念や受容、そして喜びといった愛の温かさを感じさせてくれる。ブリスベン発の現代パフォーマー集団「カースス・サーカス」の名作をこの機会にぜひ。

■会場:Seymour Centre (Cnr. City Rd. & Cleveland St., Chippendale) ■日時:2月22日(土)8:30PM、23日(日)7PM ■料金:一般$35、コンセッション$30 ★Web: mardigras.org.au/events/you-i

KIDS

ファミリー・ファン・デー
Family Fun Day

Photo: Ann-Marie Calilhanna
Photo: Ann-Marie Calilhanna

虹色の遊園地でキッズもパーティー!

シドニーの遊園地「ルナ・パーク」が虹色のワンダーランドに大変身? アトラクションの乗り放題に加え、キッズが楽しめるクリスタル・パレス・ダンス・パーティーでのDJやサプライズのパフォーマンスも満載で、思い出に残る日曜日を過ごせそう。一部の乗り物は身長制限があるため事前に確認を。

■会場:Luna Park(1 Olympic Dr., Milsons Point)■日時:2月23日(日)11AM~4PM ■料金:$37.89 ★Web: mardigras.org.au/events/family-fun-day

TALK

マイ・トランス・ストーリー
My Trans Story – Place and Belonging

Photo: Jacqueline Cooper of Jack of Harts photography
Photo: Jacqueline Cooper of Jack of Harts photography

1人ひとりにリアルな物語がある

生まれ持った性別への違和感、名前の変更、肉体の手術、疎外感といったトランスジェンダーの経験は広く知られるが、それだけでなく、愛や笑い、希望や探求といった個々の人間のリアルを語る試み。オージーたちが「場所と物」をテーマに届ける、性別を超えた物語に耳を傾けてみては。人気イベントにつき予約はお早めに。

■会場:Seymour Centre(Cnr. City Rd. & Cleveland St., Chippendale)■日時:2月15日(土)5PM、8PM ■料金:一般$33、コンセッション$29 ★Web: mardigras.org.au/events/my-trans-story-place-and-belonging

MUSIC

コンチータ・ヴルスト&トレバー・アシュリー公演
Conchita Wurst and Trevor Ashley in Concert

センセーショナルな共演に世界が注目

欧州の音楽コンテスト「ユーロビジョン」2014年の優勝者でもあるヒゲの歌姫コンチータ・ヴルストと、オーストラリア・キャバレーの女王ことトレバー・アシュリー。2人の大物歌手がタッグを組む一夜限りのコンサートで、交響楽団の演奏をバックに、人気曲の数々を堪能できる。ゲスト歌手としてケイト・ミラー=ハイドクも共演予定。

■会場:State Theatre(49 Market St., Sydney)■日時:2月27日(木)8PM ■料金:$100~204 ★Web: mardigras.org.au/events/conchita-wurst-and-trevor-ashley-in-concert

ART

クィア・アート・アフター・アワーズ
Queer Art After HoursFREE

パワフルな芸術を夜の美術館で

閉館後のNSW州立美術館が、マルディ・グラのアートの熱気に包まれる。クィア(性的マイノリティー)の視点で観るアート・ツアー、情熱的なダンス・パフォーマンス、トーク・ショーや短編映画上映、ワークショップと作品展示などを楽しんだ後は、ポップ・アップ・バーでシドニーのLGBTQIコミュニティーに乾杯しよう。

■会場:Art Gallery of New South Wales(Art Gallery Road, Sydney)■日時:2月26日(水)5PM~10PM ■料金:入場無料 ★Web: mardigras.org.au/events/queer-art-after-hours

クィア・コンテンポラリー
Queer Contemporary at the National Art School

視覚だけじゃない現代アート体験

国内外のLGBTQIのアーティストによる作品をアート・スクールで楽しむイベント。「Misfit(はみ出し者、不適合)」をテーマにコラージュ・アートの表現の力を探る展覧会を中心に、インスタレーションやストーリーテリングなど、五感をフル稼働してどっぷりと現代アートに浸ってみよう。

■会場:National Art School(Cnr. Forbes & Burton Sts., Darlinghurst)■日時:2月15日(土)~3月15日(日)11AM~5PM ■料金:入場無料 ★Web: mardigras.org.au/events/queer-contemporary-at-the-national-art-school

 幌北学園 blancpa novel-coronavirus nichigowine  kidsphoto

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