日本馬も参戦 ! スプリング・レーシング・カーニバル開催

メルボルントピック
メルボルン・カップといえば帽子

日本馬も参戦 !
スプリング・レーシング・カーニバル開催

 9月29日から11月21日は「スプリング・レーシング・カーニバル」と称され、VIC州でG1重賞レースが盛んに行われる。今年は4年ぶりに日本調教馬も参戦するという嬉しいニュースも飛び込んで来た。シリーズの目玉、メルボルン・カップを中心にお伝えする。
写真=板屋雅博
日本馬が4年ぶりに参戦 !
 スプリング・レースに4年ぶりに日本馬が戻ってきた。日本馬は2007年の馬インフルエンザの流行以来、入国が禁止されていた。
 レースに挑むのは9歳の牡馬、トウカイトリック。馬名は冠名の「トウカイ」と策略という意味の「トリック」から。9月20日午後、無事にメルボルンに到着し、現在、ウェリビー競馬場検疫厩舎で調整中だ。大平俊幸厩務員は「思ったよりも輸送に時間がかかり馬の状態が心配だったが、状態は悪くない。野中調教師と相談して今後の調教メニューを決めたい」と話している。トウカイトリックは10月16日のコーフィールド・カップ、そして11月2日のメルボルン・カップに参戦する。

メルボルントピック
メルボルン・カップに参戦する日本のトーカイトリック(ピンクの帽子)
(Courtesy of Japan Racing Association)

 トウカイトリックは長距離レースを得意としており、主な勝利は、07年のダイヤモンドステークス、10年の阪神大賞典。天皇賞(春)には06年から5年連続出走し、最高順位は07年の3着。調教師は野中賢二、手綱を握るのは05年のスプリング・レースでアイポッパーに騎乗した藤田伸二。
 スプリング・レースにおける日本馬の活躍としては、2005年、アイポッパーがコーフィールド・カップで2着、メルボルン・カップでは日本調教馬として初めて参戦し、12着だった。翌06年には、コーフィールド・カップでデルタブルースが3着、ポップロックが7着、メルボルン・カップではデルタブルースとポップロックがワン・ツー・フィニッシュを飾っている。
 ちなみに、08年からは、メルボルン・カップの優勝馬と春の天皇賞の優勝馬には相互に参加権が与えられている。

メルボルントピック
去年のメルボルン・カップを制したショッキング

コーフィールド・カップとは ?
 コーフィールド・カップはコーフィールド競馬場(芝2,400メートル)で行われる、サラブレッド3歳以上を対象としたG1ハンディキャップ・レース。1879年の創設以来130年余りの歴史があり、賞金総額は約2億円(250万ドル)。メルボルン・カップと並んで豪州で最も栄誉があるレースで、メルボルン・カップの出場資格を競う。メルボルン・カップとコーフィールド・カップの両方に優勝した馬は「カップス・ダブル」と称され、過去、多くの馬がこの栄誉に輝いている。
シリーズの目玉、メルボルン・カップ
 メルボルン・カップは11月の第1火曜日、フレミントン競馬場(芝3,200メートル)で開催されるG1レースで、オーストラリア最大の競馬イベントだ。この日、VIC州は祝日。競馬の開催日が祝日となるのは、世界でもオーストラリアだけだ。賞金総額は約4億8,000万円(600万ドル)、1着賞金は330万ドル(約2億6,400万円)と、アジア太平洋地区では最高賞金額、世界でもトップ・クラスの賞金額を誇る。
 午後3時出走のメイン・レースは「The Race that Stops a Nation(国をストップするレース)」と呼ばれ、国民中の目が200秒間のレースに注がれる。

メルボルントピック
華やかなファッションの競演も見所

きらびやかなファッション
 メルボルン・カップの見所は競馬よりもファッション。女性の奇抜な帽子はメルボルン・カップならではの風習だ。小売店やデパートには色とりどりの華やかな帽子が並び、シーズンの訪れを告げる。毎年流行するスタイルはあるが、大胆なドレスに合わせたり、既製の帽子を自分なりにアレンジしたりして、おしゃれを楽しむのがメルボルンっ子。フレミントン競技場には10万人以上の観客が集まるが、そのほとんどはドレスアップしている。競馬場に行くならぜひ帽子の着用を。「派手すぎてとてもかぶれない」くらいのものを選んでちょうどよい。
 メルボルン・カップ当日は、マイヤーが主催するコンテストも行われる。コンテストの最終選考会は、2日後のオークス・デーに行われ、各州の予選を勝ち抜いた応募者の中から今年No.1のレーシング美女が選ばれる。
メルボルン・カップの楽しみ方
 当日はぜひ競馬場へ行ってみよう。始発駅のフリンダース・ストリート駅からフレミントン競馬場行きの列車が出発するが、大混雑となるので午前10時以前に列車に乗りたい。サザンクロス駅にも停車するが、満員のため乗り込むことはまず不可能。入場券は、当日、競馬場では発売されないため、前日までに購入しておくこと。インターネットやフェデレーション・スクエアなどで購入できる。入場券がないと、フレミントン駅の外へも出られないので要注意だ。
 会場に着いたらピクニックシートを広げて、メイン・レースまでのんびりピクニックを楽しむのがメルボルン流。アルコールの持ち込みは禁止されているのでご注意を。

メルボルントピック
メルボルン・カップ当日は10万人以上が詰め掛ける

 
馬券は単勝、複勝がお薦め
 せっかくなら馬券を買って、競馬の醍醐味を味わいたい人もいるだろう。日本やヨーロッパのほとんどのG1レースが定量戦である中、メルボルン・カップはハンディ・キャップ戦を採用している。重いハンディを背負うと馬にとっては非常にマイナスとなるので、馬券を買う場合には参考にしたい。もっとも、03年から史上初の3連覇を成し遂げたマカィビー・ディーバは、05年にはトップ・ハンディを背負いながら優勝している。馬券の買い方は、日本とほぼ同様だ。
●Win(単勝)…1着の馬を当てる。
●Place(複勝)…3着までに入る馬を当てる。
 単勝、複勝ともオーストラリアでは馬券購入のベースとして高い人気があり、メルボルン・カップでも6割がWinとPlace。確実に配当を狙う人にお薦め。
●Quinellas(馬連複)…1着、2着を順不同で当てる。高い配当と同時に、当たる確率も高い。
●Trifectas(3連単)…1着、2着、3着を着順通りに当てる。高額配当ならばこれ。非常に予想が難しいが、自信があれば狙ってみる手はある。
 馬券は、競馬場、TAB、フェデレーション・スクエアやクラウン・カジノ、カジノ前の特設会場などで購入できる。

メルボルントピック
カップを手にするのは誰 !?

メルボルン・カップ・パレード
 レース前日の11月1日の午前11時30分から1時間、本物のメルボルン・カップを手にしたメルボルン市長やモデルがオープン・カーでスワンストン通りを華やかにパレードする。
 シーズン中、メルボルンではたくさんの競馬レースが開催される。ドレスアップして出かけてみよう。
■Melbourne Cup
会場:Flemington Racecourse(400 Epsom Rd., Flemington)
日程:11月2日(火)、3PM出走
Web:www.melbournecup.com
   src.racingvictoria.net.au
■Caulfield Cup
会場:Caulfield Racecourse(Station St., Caulfield)
日程:10月16日(土)
Web: www.melbourneracingclub.net.au

■スプリング・レーシング・カーニバルの主なレース

レース名 日程 会場 入場料
コーフィールド・カップ 10月16日(土) コーフィールド競馬場 $60
コックス・プレート 10月23日(土) ムーニーバレー競馬場 $55
ビクトリア・ダービー 10月30日(土) フレミントン競馬場  $72
メルボルン・カップ 11月2日(火) フレミントン競馬場  $70
オークス 11月4日(木) フレミントン競馬場  $61
ステークス 11月6日(土) フレミントン競馬場  $46

新着記事

新着記事をもっと見る

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る