【競馬】メルボルン・カップ、いよいよ開催!

直前観戦ガイド

メルボルン・カップがいよいよ開催!

 
国全体を停止させる競馬(Stop the Nation)と呼ばれる競馬イベント「メルボルン・カップ」(1等賞金360万ドル)は、毎年11月第1火曜日に開催される。今年もその第152回大会が、11月6日にVIC州の州都メルボルンで開催される。

VI C州では毎年10月・11月に、「スプリング・レーシング・カーニバル」と呼ばれるG1レース・シリーズが開催される。コーフィールド・カップ、ジローン・カップ、コックス・プレート、ビクトリア・ダービー、メルボルン・カップ、オークス、VRCステークスの7戦を主に指すが、もちろん最大のレースはフレミントン競馬場(芝3,200m)で行われるメルボルン・カップ。フル・ゲートは24頭。メルボルン・カップ・デーはVIC州では祝日となっているが、競馬レースで自治体が祝日になることは、世界中でもメルボルン・カップ以外に例がない。

 

ずばり直前予想

本命は、仏馬デュナデン

コーフィールド・カップとメルボルン・カップの両レースでの優勝は、「カップス・ダブル」と呼ばれ名誉なこととされるが、今年はその可能性が高い。昨年のメルボルン・カップではデュナデン(Dunadan:雄6歳33戦9勝生涯獲得賞金543万ドル)とアメリケイン(Americain:雄7歳32戦11勝581万ドル)の2頭のフランス馬が本命・対抗の予想の中、デュナデンが優勝、アメリケインが2着に入ったが、今年もこの2頭がレースを引っ張る模様。

10月20日に、メルボルン・カップの前哨戦といわれるコーフィールド・カップ(1着賞金150万ドル)が開催された。コーフィールド競馬場の芝2,400メートルに18頭が出走、デュナデンが優勝。2着にはアルコポップ(Alcopop)、3着にはライツ・オブ・ヘブン(Lights of Heaven)が入った。

デュナデンは、135年のコーフィールド・カップの歴史の中で初めての外国産馬の勝利となった。これまで外国産馬は勝てないというジンクスがあったが、名ジョッキー、クレイグ・ウィリアムズ(Craig Williams)とのコンビで見事に歴史を書き換えている。


答辞はさまざまなイベントも

実はクレイグ・ウィリアムズは昨年、史上初となるコーフィールド・カップ、コックス・プレート、メルボルン・カップの3冠達成を逃している。2冠達成の後、メルボルン・カップでも優勝馬デュナデンに騎乗を予定していたが、ベンディゴ・カップでの凡ミスにより、メルボルン・カップの出場ができなくなってしまったのだ。クレイグ・ウィリアムズは、2010年秋の天皇賞を含む日本の重賞レースで、7勝(うち今年4勝)の人気ジョッキーでもある。メルボルン・カップの2連勝とカップス・ダブルの最高の栄誉を勝ち取る可能性は十分にある。

今年は、話題のクレイグ・ウィリアムズ騎乗のデュナデンの馬券をぜひ買いたい。外れても思い出に残るレースとなるし、勝てばメルボルン・カップ史上に残る名レースとなるからだ。

 
そのほかの注目馬は

 2010年のメルボルン・カップを制したアメリケインも優勝の可能性はある。騎手ジェラルド・モッセ、調教師アラン・ド・ロワイエ・デュプレもフランス人。今年フランス馬が1−2着を制すると、2006年の日本馬デルタブルース1着、ポップロック2着以来の快挙となる。

ジローン・カップを制したゲイトウッド(Gatewood:雄4歳、8戦4勝、18万ドル)とマウント・アトス(Mount Athos:雄5歳、20戦7勝、23万ドル)の伸び盛りの2頭も見逃せない。オッズ次第では人気のフランス馬を避けて、この2頭を軸に組み立てる手もある。

そのほかに押さえて置きたいのがグリーン・ムーン(Green Moon:雄5歳、10戦3勝、108万ドル)、レッド・カデュー(Red Cadeaux:雄6歳、30戦6勝、156万ドル)の2頭。これもオッズ次第で、単勝買いと連勝複式の流し買いに分かれる。 この6頭を念頭に置いて、直前のオッズを見比べて勝負しよう。

 

名物の観戦ファッションに注目


競馬は、紳士の国・英国発祥のスポーツらしく、観戦時のファッションが欠かせない。男女ともに正装が基本だが、リラックスしたここオーストラリアの場合は、色とりどりの大胆なファッションに身を包むのが一般的だ。

特に女性の派手なファンション帽子は有名。9月から各デパートはいっせいに帽子売り場を拡張する。ちなみに、メルボルン・カップ開催直前にはほとんどの帽子が半値まで下がるので、ぎりぎりまで待ってお買い得品をゲットするのが裏の手。

メルボルンの老舗デパート、マイヤーが開催するファッション・コンテストは、今年で50年目を迎える。各州で予選を行うが、VIC州ではメルボルン・カップなどで予選を行い、優勝はオークス・デー(11月8日)に決定する。

優勝商品はトヨタ・レクサスの新車、マイヤーの商品券、ロンジン金時計など計約10万ドル相当の品々。当日の受付もあるので、我と思う方は応募してみたい。

ファッション・コンテストは、カップ・デーの午前11時半からレース場内に設けられたマイヤーのブースで行われる。プロ部門とアマ部門に分かれるが、華やかなファッションと奇抜な帽子に圧倒されること間違いなしだ。

 

メルボルン・カップへは正装で

メルボルン・カップはメルボルン最大のお祭り。朝は10時くらいからたくさんの人々が競馬場へ正装して出かける。

競馬に正装していく習慣は日本ではないので、ぜひ精いっぱいのお洒落をして出かけよう。着物姿の日本女性も見かける。

 


メルボルン・カップ当日のレース

 メルボルン・カップ・デーにはメルボルン・カップを含め10レースが行われる。第1レースは午前10時20分から。メルボルン・カップは第7レースで午後3時に出走。

第6レースではトヨタがスポンサーしている「レクサス・ハイブリッド・プレート」が行われる。第4レースくらいから馬券を買って腕試しをしてみるとコツが呑み込める。

レース・コースの一般観客席には、臨時馬券売り場が設けてあるので、よくレースが分からない場合は、売り場のおじさんと相談してみると面白い。

複勝(Place)は当たる確率が高いのでこれを数レース試してみるのがお勧めだ。

 

会場へは公共交通機関を利用

レースにはお酒が付きものなので、大半の観客は電車を利用する。

フリンダース駅(8番、9番ホーム)は、普段では見られない大混雑となるので、できるだけ午前中の早い時間に出発しよう。サザン・クロス駅(14番ホーム)にも停車するが既に列車は超満員なので、乗り込むのは勇気がいるほど。

トラムは、エリザベス通りとフリンダース駅から57番トラム。

サウスバンクから船も出ているが、事前にチェックすること。

■City River Cruises
Tel: (03)9650-2214.

■知っ得情報いろいろ

● 入場券は当日の販売はない。前日までにネットやフェデレーション・スクエアの特設売り場で購入しておくこと。
● フレミントン駅ではレース会場の入場券がないと駅から外へ出られない。
● 会場へは一切の飲み物や危険物は持ち込めないので注意。
● 会場に着いたら、まずレース・コースのすぐ前に陣取ることがコツ。メルボルン・カップの出走間近になるとコース前に人が押し寄せて、近寄れなくなり、みんな立ち上がるので、レースや馬が全く見られなくなる(巨大なスクリーンがあるが)。到着時に既にオージーが場所を取っていても、遠慮せずにお願いすればスペースを空けてくれるはずだ。

■馬券購入ガイド

会場でなくても全豪のTABなどの場外馬券場で馬券が購入できる。1ドルから参加できるので、オーストラリア滞在の記念としてあてずっぽうでも構わないので1度は参加したい。

 
●Win(単勝)…1着の馬を当てる
グレンカダム・ゴールド、マウント・アトスなどでオッズが低く配当が高い場合は買ってみよう。
 

●Place(複勝)…3着までに入る馬を当てる
これもオッズが低く配当が高い馬がお薦め。グリーン・ムーン、レッド・カデュー、シャーワルディ(Shahwardi:雄6歳20戦3勝24 万ドル)など。
 

●Quinellas(馬連複)…1着、2着を順不同で当てる
デュナデン、アメリケインを軸としてグレンカダム・ゴールド、マウント・アトスなどの流し買い
 

●Trifectas(3連単)…1着、2着、3着を着順通りに当てる
予想は困難だが、超高額配当であり、お遊びで数枚買ってみるのもおもしろい。


会場:Flemington Racecourse(400 Epsom Rd., Flemington VIC)
日程:11月6日(火)3PM出走
Web: www.melbournecup.comwww.racingvictoria.net.au

文・写真=イタさん(板屋雅博)ジャーナリスト。日豪プレスのコントラクト・フォトグラファー。AFL、テニス、ゴルフ、F1、サッカー、競馬などメルボルンのプロ・スポーツをメインに取材、撮影。メルボルンの情報・歴史が盛りだくさん「メルボルン百景(melhyak.web.fc2.com/)」も更新中。

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