沖縄歌舞劇団 美(ちゅら) 2都市で来豪公演

沖縄歌舞劇団 美(ちゅら) 2都市で来豪公演

 

 琉球の古典舞踊の継承、そして伝統を生かした現代的テーマの表現を模索するとともに、創作歌舞劇や舞踊などの作品を生み出し、日本国内外に向けて発信している「沖縄歌舞劇団 美(ちゅら)」がシドニーで12月14日、メルボルンで17日に来豪公演を行う。沖縄県とジャパンファウンデーション・シドニーが主催。ツアー名を「南風物語」とし、海を越えて遥か南の国、オーストラリアへと沖縄の物語を届ける。題目は、「美ら版:美ら島・歓喜の宴〜Welcome to Okinawa〜」。

公演で披露される歌舞劇は、琉球王朝時代の古典舞踊や、当時の庶民の生活を表した雑踊り(ぞうおどり)をはじめ、沖縄の盆の時期に祖先の霊を送迎するために踊られる伝統芸能のエイサーや、空手などを組み込み、現代的にアレンジしたもの。亜熱帯の島である沖縄の様式美に彩られた古典やライフスタイル、風土性が強調されており、人々の生活や情熱を「歓喜の宴」として表現している。

沖縄歌舞劇団 美は、沖縄出身の女性によって構成されたプロ劇団。団員は琉球舞踊会最大級の会派で門下生約3,000人を持つ、玉城流玉扇会の実力者の中から選抜された。現在は沖縄をはじめ日本全国、海外などで活動を行っており、2000年以来、33カ国62都市以上で公演を実施してきた。今回の公演には、10人が出演する。

美を率いるのは、玉城流琉球舞踊師範であり、同歌舞劇団代表の大田礼子氏。1977年から玉城流玉扇会玉城盛儀流舞道場の2代目家元玉城秀子氏に師事し、琉球新報主催の琉球古典芸能コンクールで新人賞を受賞するなど、沖縄県内の数々のコンクールで受賞している。1994年、同歌舞劇団に入団した。

琉球舞踊は通常、琉球古典音楽の複数曲を組み合わせた楽曲にのせて踊られ、“地謡(じかた)”あるいは琉球の言葉で“じーうてー”と呼ばれる楽師らが、三線や箏、笛、太鼓、胡弓を演奏する。かつて踊り手は男性により構成されていたが、明治以降は女流舞踏家も増えていった。

琉球古典舞踊は、1400年代〜1800年代後期にかけて繁栄した琉球王国が、1404年に中国(当時の明)と朝貢関係を結んだことに始まる。それ以来、王の代替わりの際に中国皇帝の使者・冊封使(さっぽうし)が琉球王府へ派遣されるようになり、宮廷では音楽や踊りとともに歓待の宴が催された。舞踊や演奏法は、琉球王府から踊り手や演奏者として任命された士族やその子弟により継承され、現在は“古典舞踊”と呼ばれている。

<プログラム>
1.オープニング
2.四つ竹
3.竹の舞
4.メリー唄1
5.海の舞
6.浜ぬあんぐあー
7.豊穣
8.メリー唄2
9.響(とよむ)
10.美太鼓

琉球処分で沖縄県が設置された1879年、士族だった舞踏家らは失職したため、民衆を相手に芝居小屋を営むようになり、宮廷の舞踊は大衆文化へと溶け込んでいった。そこで人気を博したのが、民衆の日常をテーマにした雑踊りであった。第2次世界大戦後、琉球舞踊はさらに進化し、創作舞踊も続々と生まれていった。

同公演の上演時間は約80分。大人15ドル、コンセッションとジャパンファウンデーション会員は10ドルとなっている。シドニーとメルボルンの両都市で1回ずつの公演となっているので、この貴重な機会は見逃せない。プログラムの内容は下記を参照。早めの予約が望ましい。

<沖縄歌舞劇団 美オーストラリア公演>

【シドニー】
日時:12月14日(土)6:30PM〜8PM
会場:Verbrugghen Hall, Sydney Conservatorium of Music, University of Sydney, Cnr. Bridge & Macquarie Sts., Sydney NSW

【メルボルン】
日時:12月17日(火)6:30PM〜8PM
会場:Merlyn Theatre, The Coopers Malthouse, 113 Sturt St., Southbank VIC

料金:大人$15、コンセッション・ジャパンファウンデーション会員$10
チケット予約方法:下記のジャパンファウンデーション・シドニーのウェブサイトにアクセス。トップ画面にある画像「Tale of the Southern Winds」をクリックすると、特設ページに移動する。そこで予約したい会場の項目の「Book here」ボタンをクリックし、チケットを予約する。

ジャパンファウンデーション公式サイト www.jpf.org.au

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