パーティーのためのワインのオーダー

ベン・ホルトの豪州ワイン物語

ベン・ホルトの豪州ワイン物語

パーティーのためのワインのオーダー

自分がパーティーを開くにしても、友人のパーティーに行くにしても、パーティーでのワインのオーダーというのは、皆さん経験があるのではないでしょうか。今回はそのような場でのワインの選び方について、さまざまな視点からお話ししたいと思う。

まず、決まりきったことではあるが、季節は明らかに選択の判断を左右する。夏に向かう今の季節には、新鮮なセミヨン・ソーヴィニヨン・ブランのブレンドや、爽やかなアンウッデッド・シャルドネが思い浮かぶし、ロゼをグラスに注いで氷を入れて冷やして飲むのもいい。そのほか夏の品種といえば、ヴェルデホ、セミヨン、ヴェルメンティーノ、ドライ・リースリング。サヴィナンも美味しい。

次に、パーティーには、たいていワインを飲まないという人が何人かはいるが、それは過去にワインであまりいい思い出がないという場合が多い。そのような友人には、甘めの種類のゲヴュルツトラミネルなんかを勧めてあげるのはどうだろう。甘いワインは飲みやすく、ワインの世界に足を踏み入れるのにちょうどいい。ほのかに甘く、軽く炭酸の入った、アルコール度が低めのモスカートもワイン初心者の人が飲むにはパーフェクトな1品と言える。

また、ワインが好きという人たちも、2、3種類以上はあまり冒険したことがないということが多い。だから、半ダースとか1ダースも同じワインを買わないで、自分でも聞いたことがない種類も含めていろいろ選んでみて、パーティーでは皆で試しながら楽しもう。

そしてもう1つの方法は、テーマを決めて選ぶ方法。このテーマというのは、パーティー料理に合わせて決めることができる。例えば「パスタ」なら、ソフトなメルローか、シラーズ・グルナッシュ・ブレンドはどうだろう。

料理ばかりではなく、原産国や種類でテーマを決めるのもいい。しかしさらに楽しくおもしろいテーマの決め方は、人の性格や個性に合わせるというもの。パーティー・ゲストの個性に合わせてワインを選んでみよう。

特にルールがあるわけではないので、自分で自由に決める。例えば、強く堂々とした人に大きなクナワラ・カベルネ・ソーヴィニョン、とか、繊細で桜色の頬をした友人にヤラバレー・ピノ・ノワール、などという具合にだ。

また、ラベルでテーマを決めるというのもなかなか盛り上がる。「ファンキーなラベル」でそろえたり、「残念なラベル」なんかでも良い。

でも、やっぱり自分では難しい、となったら、ゲストに「自分の個性を表すボトル」を持ってきてもらうのが一番。予算とあれこれ悩む時間をかけることなく、ゲストに和気あいあいと楽しんでもらえること間違いなしだ。


ベン・ホルト

ヒルトン・ワールドワイド・マーケティング統括本部長(日本・韓国・ミクロネシア地区担当)。QLD大学で文学修士(日本語と韓国語)ならびに科学修士を取得後、在豪日系企業などで食品輸出、商品取引、マーケティングに従事。2002年〜07年にオーストラリア・ワイン事務局日本代表、12年5月までオーストラリア政府観光局日本地区マーケティング本部長を務めた後、現職。

Web: www.australia.com

(オーストラリア政府観光局)

Twitter: Mr_Riesling

www.facebook.com/Ben.Holt.69

 

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