
「男子厨房に入らず」の時代はもう終わり。とはいえ、自分や家族の健康ために料理上手になりたくても、何から手を付けていいか分からない…。そんな男性のためのクッキング体験記&レシピをご紹介。「男の料理」から一歩進んだメニューをマスターして、真の男前を目指そう。
今月のテーマ: 風邪予防にビタミンC
簡単に出来る大根餅


クッキング体験! 今回の体験者:佐藤さん
趣味といえばスポーツ(ゴルフとテニス)一辺倒でしたが、最近は天候に左右されない料理にも挑戦中です。健康管理にも気を使い、バランスの取れたインプット(飲食)とアウトプット(運動)の実行を心掛けるようにしています。

才川先生からのアドバイス
秋から冬にかけておいしくなるのが大根。そこで今回は、簡単に作れる大根餅に挑戦です。大根をすり下ろすのは大変な作業ですが、さすが普段からテニスとゴルフで鍛えている佐藤さん。簡単に1本すって頂きました。大根の根にはビタミンCが豊富で、免疫力の強化作用や抗ストレス作用があるため、風邪の予防やストレスが多い生活を送りがちな人にお薦めです。また、ジアスターゼというデンプン分解酵素が多く含まれているので、消化を助け、胃もたれや胸やけなどに効果があると言われています。これはデンプンに大根の汁を混ぜ合わせると分解が始まり糖に変わるからです。エビの代わりに細く切ったハムやベーコンを加えるとボリュームが出て、夕ご飯の一品として頂けますよ。
■レシピ、調理指導:才川須美(管理栄養士&食育インストラクター)
プロフィル◎シドニーで料理教室を開催中。今年の料理教室は「進化する和食」をテ-マに、ご飯に合うおかずを紹介。夜のクラスではグラス片手に楽しく料理が学べる。「一昔前と違って、男性が料理を作れるのは今や常識? 男性ならではの素敵なアイデアをキッチンで生かしてください」
Web: www.sumiskitchen.comまたはwww.facebook.com/sumiskitchen.sydney


■材料(4人分)
大根 | 300g |
【A】 | |
白玉粉 | 100g~ |
片栗粉 | 50g~ |
塩 | 1つまみ |
桜エビ | 30g |
細ネギ(小口切り) | 4本分 |
*にらもよく合います。 |
■作り方
① 大根は皮をむき、粗くすり下ろす。もしくはスライサーで細く切る。
②【A】をボウルに合わせ、①の大根おろしを汁ごと加える。水は加えずに大根おろしの水分量によって加減する(耳たぶくらいの堅さ)。生地がベタベタしていたら少し粉を足す。
③ 電子レンジで使用可能の容器に油を薄く塗り、大根を詰める。800wで3~5分ほど加熱。中が粉っぽければ再度加熱する。
*電子レンジを使用しない場合は、丸く平らな形にまとめフライパンで直接、ふたをして蒸し焼きにする。
④ 取り出して幾つかに切る。
⑤ フライパンにサラダ油を熱して④を並べ、こんがりと色付くまで中火で焼く。裏返して同様に焼く。
⑥ 豆板醤と酢を合わせた漬けダレや酢じょうゆでどうぞ。
ゴルフやテニスも基本が大切ですが、料理もレベル向上を図るには基本習得が大切だと実感出来ました。料理は献立の立案、材料・調味料などの在庫管理、下ごしらえ・調理など錯綜するプロセス管理、盛り付けなどのビジュアル管理など、複雑でボケ防止には最適ですね。