MEET MICA
日豪プレスのスタッフがプライベートで訪れ、舌鼓を打ったレストランを実際に食したメニューとともにご紹介。
新しい「和」の形を提供する、サリー・ヒルズのおしゃれカフェ

シドニーのセントラル駅からエリザベス・ストリートを南に歩くこと10分。今年7月、サリー・ヒルズにオープンした「ミート・ミカ(MEET MICA)」が左手に現れる。和テイストのフュージョン料理を提供する同店は、遠くからでもそのにぎわいが分かる人気店だ。
木目基調の明るい店内でまず目に入るのは、カスタマイズでオーダーしたというコーヒー・マシン。香り豊かなコーヒーはあっという間に多くの常連客を生み出した。オーストラリアのカフェといえば、スキム・ミルクやソイ・ミルク、アーモンド・ミルクなどさまざまな種類のミルクを取りそろえていることが多いが、同店のお薦めはアーモンド・ミルクの代わりに使用しているマカダミア・ミルク。他では味わえない組み合わせを目当てに足を運ぶ人も多いという。
最初にオーダーしたのは、夏の新メニュー「たたきそうめん」。レアに焼き上げられたオージー・ビーフが添えられ、桜でんぷんが可愛らしさを演出する。そうめんの滑らかな食感と弾力のあるオージー・ビーフは絶妙なマッチング。夏の暑い日でもぺろりと平らげられる爽やかな一品だ。デザートには人気メニュー「抹茶フレンチ・ラバ・トースト」を注文した。トーストを切ると溶岩(lava)のように抹茶クリームが溶け出すのが名前の由来だそう。日本人も認める宇治抹茶の本格的な苦味が、よくある「抹茶デザート」とは一線を画す。


食事の後はサマー・セレクション・ドリンクの「アンバー」を頂いた。アイス・ティー専門店と協同開発したローズ・ブラック・ティーに、りんごジュースとシナモンを組み合わせたドリンクは、お客さんにテイスティングを依頼し、改良を重ねたというこだわりぶり。甘さ控えめでソフトな口当たりだが、口の中に残るローズの後味が印象的だ。他にもトロピカル・ジュースをアレンジした「ディバイン」や、イチゴとラムネを組み合わせた「マイ・クラウディー・デイ」など、涼しげなドリンクがたくさんあるので迷ってしまうことだろう。


お客さんの声や季節の変化に応じて考案される新しいメニューや、日本産の素材を大胆にアレンジしたオリジナル料理の数々には、新しいカフェらしい挑戦が感じられた。一方で、経験豊富なバリスタたちが作るコーヒーは、いつも変わらぬおいしさで人びとの心をホッとさせる。何度も足を運びたくなる「ミート・ミカ」の魅力はそこにあるのかもしれない。(リポート:編集部・久保田真奈)
MEET MICA
住所:Shop 5, 492-500 Elizabeth St., Surry Hills, NSW/Tel: (02)-8018-7370
Web: www.meetmica.com.au
営業時間:月~金7AM~3PM、土・日8AM~4PM、水休