多国籍なオーストラリアの簡単で美味しいレシピを紹介。
お菓子作り初心者でも簡単
ニューヨーク・チーズケーキ
(文・写真=ランス陽子)
濃厚なチーズのコクが楽しめる、しつこすぎず甘すぎない極上レシピ
オーストラリアにいると、やはり恋しくなるのは日本で食べていたスイーツ。チーズケーキはこちらでも手軽に食べられるが、日本で一般的に手に入るチーズケーキの味とは少し違うと感じることも多い。日本ではおなじみのこんがり焼き色の付いたニューヨーク・スタイルのチーズケーキも、オーストラリアでは目にする機会の多くないスイーツの1つだ。
今回レシピを紹介してくれたのは、ケアンズ在住の麻未さん。ヘア・サロンを経営しながら、陶芸、レジン(樹脂)やフュージョン・ガラスでのアクセサリー作り、ステンド・グラスなど、さまざまな作品を手作りしている多趣味な2児のママだ。
麻未さんが教えてくれた、材料を混ぜてオーブンで焼くだけというニューヨーク・チーズケーキは「元々は友人に教えてもらったのですが、失敗のしようがないくらい簡単なお薦めのレシピです。材料も作り方もシンプルなのに、とても美味しいですよ」。オーブンの天板に水を張って、蒸し焼きにするスタイルのものもあるが、このレシピではその手間もいらない。あまり料理をしたことがない初心者もチャレンジしたくなる超簡単レシピだと麻未さんは言う。
まずはクリーム・チーズを常温に戻すが、時間がかかるので電子レンジを使っても良いそう。クリーム・チーズを細かくサイコロ状に切って、熱くならないように様子を見ながら数十秒電子レンジにかけると手間が省ける。
「クリーム・チーズが柔らかくないと、混ぜ合わせた時にダマになってしまうのですが、多少は気にしなくても大丈夫です。クリーム・チーズの箱から出してアルミの袋を開ける前に手でよく揉んでも、簡単に柔らかくなりますよ」
また、オーブンの火力は各家庭によって違うので、焼き始めてから40~50分ほど経ったところで必ず一度焼き加減を確認しよう。
「表面は既に焦げそうなのに中はまだ生焼けなようなら、途中からアルミ・ホイルをかぶせて焼くと中までしっかり火が通りますよ。余熱だけで加熱してもOKです」
レモンの香りと濃厚なチーズのコクのハーモニーがたまらない、ニューヨーク・チーズケーキ。しつこ過ぎず甘過ぎない日本人向けのチーズケーキを、ぜひコーヒーや紅茶とともに堪能しよう。家族や友人にも喜ばれること間違いなしだ。
自分で作ってみよう!
(4~8人分) | |
クリーム・チーズ | 2箱(500g) |
卵 | 3個 |
グラニュー糖 | 150g |
レモンの皮(すりおろす) | 1個分 |
薄力粉 | 40g |
生クリーム | 200cc |
作り方
①クリーム・チーズをサイコロ状に切り、常温に戻しておく。時間がなければ、熱ならないように様子を見ながら電子レンジにかける。
②ボウルにクリーム・チーズを入れ、泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。オーブンを170度に予熱しておく。
③卵を1つずつ入れながら、なじむまでよく混ぜる。
④砂糖とレモンの皮を加えて、グラニュー糖が溶けるまでさらに混ぜる。
⑤薄力粉をふるいにかけながら加え、練らないようにさっくりと混ぜる。
⑥生クリームを加えて混ぜ合わせたら、クッキング・ペーパーを敷いた型に入れる。
⑦170度のオーブンで60分焼く。焼き上がったら、型からはずして粗熱を取り、冷蔵庫で冷やしたら完成。

中島麻未さん
オーストラリア在住10年以上の2児のママ。アートやクラフトなどさまざまな趣味を持ちながら、ケアンズの隠れ家的なヘア・サロン「ユリシス」を経営。
(Web: www.hairsalonulysses.com.au/index-japanese.php)