Panic Disorder: パニック障害

セレブに見る心の病
大場久美子さんのブログ・トップ画面より

心理カウンセラーのさえみ先生が
ストレス・フリーな暮らしをサポート

セレブに見る心の病 ケース・ファイル

 

セレブ・ゴシップなどでは目にするものの、直接自分には関係ないとついつい無関心になりがちな心の病のこと。中身をひも解いてみれば、意外と身近な存在である可能性も。心身ともにより快適な毎日を送るため、その症状や対処法を正しく紹介する。

明るい笑顔で舞台に立ちながらも、10年間パニック障害に苦しんできた女優の大場久美子さん。動悸や過呼吸の発作が頻繁に起き、電車に乗るにも足がすくんでしまう苦しさを経験。

Panic Disorder: パニック障害

再発の不安から、行動が制限されていく

大場久美子さんはご自身の経験を本にまとめていますが、きっかけになったのは最愛のお母さまが亡くなったこと。お葬式の翌日に突然激しい動悸と窒息しそうな息苦しさを感じ、半年後には日常的に苦しむようになったと綴っています。

このように前触れもなく突然発作が起き、動悸や過呼吸に加えて、手足のしびれ、冷や汗、死ぬのではないかという恐怖感に襲われるのがパニック障害の特徴です。1回の発作は通常数分から30分、長くて1時間ぐらいで自然に治まります。

発作を経験すると、「何か身体に異常があるのでは?」と病院で検査を受けたりしますが、たいていの場合は何も異常が見つかりません。けれどもまた同じことが起きるのでは、という「予期不安」に悩まされるようになり、日常の行動が制限されていきます。

症状との付き合い方が分かってくると、不安も和らぐ

この障害の原因は、脳内のセロトニンやノルアドレナリンといった「元気」を司る神経伝達物質量のバランスの崩れが原因と考えられています。したがって治療法も、心理療法と薬物治療を組み合わせることで、これらのバランスを平常値に戻すことを目指します。

心理療法では、まず発作そのものに生命の危険はないということを十分に理解した上で、予期不安や発作にどう対処すればいいかを学びます。

薬物療法は、発作の抑制を目的とした抗うつ剤などが処方されます。使い方は医師とよく相談してください。適切な治療で症状との付き合い方が分かってくると、不安も和らぎます。

この障害の背景には、生活があまりに多忙だったり、プレッシャーが多すぎたりすることもよくあります。なるべく生活のリズムを整えて、少し余裕を持たせたスケジュールにするなど、自分の健康を優先した調節もしてみてください。


セレブに見る心の病

 
馬場佐英美(ばばさえみ)
Town Hall Clinic

プロフィル◎国際基督教大学教養学部卒。Australian College of Applied Psychologyで心理カウンセラーの資格を取得。NSW州カウンセラー&サイコセラピスト協会臨床会(CAPANSW)、オーストラリア・サイコセラピー&カウンセリング連盟会員(PACFA)。シドニー市内でさまざまな心の悩みの相談に応じている。

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