過食症&ムチャ食いの恐怖

セレブに見る心の病
(Photo:Angela George)

心理カウンセラーのさえみ先生が
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セレブに見る心の病 ケース・ファイル

 

セレブ・ゴシップなどでは目にするものの、直接自分には関係ないとついつい無関心になりがちな心の病のこと。中身をひも解いてみれば、意外と身近な存在である可能性も。心身ともにより快適な毎日を送るため、その症状や対処法を正しく紹介する。

女優のデミ・ロヴァートは小学校でいじめに遭い、8歳からムチャ食いが続いて摂食障害に発展。それから10年間、食べ物と自分の関係は本当に不健康なものだったと語っています。

Bulimia Nervosa&Binge Eating:過食症&ムチャ食い

年齢や職業に関係なく、女性も男性も人知れず悩んでいるのが現状

摂食障害の1つに、過食症とムチャ食いがあります。人目を避けて、短時間に気分が悪くなるほど大量に食物を摂取してしまうのがムチャ食いです。過食症はムチャ食いをした後に、摂取したカロリーを一掃しようと吐いたり、下剤を使ったり、絶食や異常な運動量を強いるサイクルを繰り返します。

症状が進行すると、激しい気分の浮き沈み、集中力の低下、罪悪感などを経験し、喉・食道・胃腸の不調にもつながります。どちらの場合も年齢や職業に関係なく、女性も男性も人知れず悩んでいるのが現状です。

人生で起きた問題が、たまたま食べ物を摂取する行動に映し出された結果

デミは、なぜいじめられるのか分からず、フラストレーションのはけ口としてムチャ食いが始まったと回想しています。摂食障害は、その人の人生で起きたさまざまな問題が、たまたま食べ物を摂取する行動に映し出された結果と言えるでしょう。

過食症の人は、自分の異常な行動に気が付いていて、自責の念に苦しみますが、治したいという意思も持っています。過食症は時間をかければ治ります。最近は、次のことを重視した治療法が効果を上げています。

 

・ 不健康な摂食行動の底辺にある原因を理解する
・ ダイエットは原因の1つなので、しない
・ 食べ物に課しているルールをなくす
・ 自然な食欲を取り戻して、普通に食べることを学び直す
・ 体を楽しく動かす

デミは「暗くて苦しい時期にいるのなら、まずは家族と親友に打ち明けて」と言っています。そして自身の経験から、今苦しんでいる人に「どんなことでもくぐり抜けることができるのよ」と励ましてくれています。


セレブに見る心の病

 
馬場佐英美(ばばさえみ)
Town Hall Clinic

プロフィル◎国際基督教大学教養学部卒。Australian College of Applied Psychologyで心理カウンセラーの資格を取得。NSW州カウンセラー&サイコセラピスト協会臨床会(CAPANSW)、オーストラリア・サイコセラピー&カウンセリング連盟会員(PACFA)。シドニー市内でさまざまな心の悩みの相談に応じている。

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