3か月後の一時帰国まで、歯の根管治療を放置しても大丈夫ですか?

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医療

Q

歯の根管治療が必要だと言われました。3カ月後に一時帰国をする予定ですが、それまで放置しておいても大丈夫ですか?(20代女性=主婦)

A

膿がたまると、神経変性を起こす危険性がある

歯の神経が死にかけている場合、または死んでしまうと、根管治療(神経治療)を受けなければいけなくなります。詰め物を繰り返したり、虫歯を放っておくことで歯の神経は死んでしまいます。

歯が死んでしまうと、痛みや腫れに関係なく、歯の中に膿が溜まり始めます。神経の中に有害物質が増え始め、体はそれに反応して多くの白血球を歯根の先に送り、徐々に有害物質は死んでしまった歯周辺の骨より漏れ始めるのです。

膿は強い酸性であり、放置しておくことで、歯周辺の骨までを溶かしてしまう恐れがあります。

歯が死にかけたら、どのような治療を受けるべきか

神経が死にかけている歯を放置して1~2カ月も経ってしまうと、レントゲンで歯根の先に黒い影のようなものが映ります。これは歯根の先に膿が溜まり、骨が溶けてしまっている証拠なのです。

黒い影が大きくなるにつれて、治療の成功率が低くなってしまいますので、根管治療は進行が進んでしまう前の、黒い影がレントゲンに写らない早い段階に受けるべきです。

根菅治療をしても治らない場合、抜歯しなければいけなくなります。抜歯をすると、抜歯をした歯の替わりに人工的に作られたチタン製の歯の根をあごの骨に埋め込むインプラント治療法や、抜歯した歯の両隣の歯を土台に人工歯をはめるブリッジ治療が必要になってしまいます。ですので、早期に治療を受けることで抜歯をしなくてはいけないリスクを下げることができます。

ですから、放置せず、早急に歯科医を訪ねましょう。

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せ頂いたご相談は、紙面に掲載させて頂く場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。


ノックス・キム院長
シティ・ワールドタワー歯科(Dental Clinic @ World Tower)

オーストラリア・シドニー大学歯科学部を卒業。キャンベラやストラスフィールドで勤務した後、03年にワールドタワー・レーザー歯科を開院(東京・大阪・名古屋・千葉・京都・アメリカに提携クリニックあり、医療法人スワン会グループ)。一般歯科治療の他にも多くの歯科関連資格を保持。インビザライン特別推薦ドクター。東京臨床協会(SJCD)、アメリカ審美歯科学会会員。シドニー大学臨床講師

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