オーストラリアのプライ ベートの保険

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Q: 歯の治療をしないといけなくなってしまいました。オーストラリアのプライベートの保険に入った方が良いのでしょうか?
(30歳女性=会社員)

A: 問い合わせの多いトピックですので、次回と2度に分けて詳しくご説明します。

 

オーストラリアのプライベート保険の仕組み

日本とは違い、オーストラリアでは、歯科治療は日本のように政府による保険には含まれていません。そのためオーストラリア政府は、プライベート(民間)の保険に入ることを推奨しており、毎月の保険料を少しサポートする制度があります。

Medibank Private(メディバンク・プライベート)、Bupa(ブーパ/MBF、NRMA、HBAの合同保険)、HCF、NIBなど、豪州にはさまざまな種類のプライベートの保険会社があります。主に、ホスピタル・カバー(ベーシックな病院で受けられる治療の保険を掛けることができ、歯科治療、眼科や理学療法は含まれない)や、エキストラ・カバー(歯科治療、眼科、理学療法、針灸治療など)などのプランがあり、どちらか、またはその両方かを選ぶことができます。

さらに、それらの保険には3~4タイプのレベルがあり、治療によって、どれだけカバーされるかの割合を選ぶことができます。トップ・レベルの保険では、月々の保険料は高くなりますが、カバーされる割合や、カバーされる治療の種類などが増えます。月々の保険料がミニマムで抑えられるベーシック・カバーになると、カバーされる割合ももちろん少なくなります。

 

例)100ドルかかる治療を受けた場合

プライベートの保険がその治療に対して決められている補助金を支払う(例:35ドルまで)。その後、カバーされなかった分の料金を支払う(例:65ドル)。歯医者によって、治療の金額は異なりますが、プライベートの保険でカバーされる料金はどこのクリニックに行っても同じです。

いつ、どこで緊急な事態に陥り、病院に行かなくてはいけなかったり、救急車を呼ばないといけなくなるか分からないため、プライベートの保険に入り、ホスピタル・カバーを付けることは非常に重要です。もし、ホスピタル・カバーを付けていないと、入院費や救急車を呼んだ費用は自己負担になり、非常に高額です。

しかしながら、歯の治療を行うためにプライベートの保険に入り、エキストラ・カバーを付けている方の中で、不満を持っている方もたくさん見られます。それは、保険には限度額があり、受ける歯科治療によって保険補助金が決まっていたり、年間に保険補助金がおりる回数が決まっているためです。

プライベートの保険に加入した方が良いかどうか聞かれることはよくありますが、個人的な意見として、一般的な歯科検診や虫歯治療を行うためにエキストラ・カバーに入るのはお勧めします。しかし、大がかりな歯科治療(神経治療、親知らずの抜歯、クラウンや矯正治療など)を受けるためだけに保険に入ろうとしているのであれば、月々の支払いが高額になるのに対して、カバーされる率が低いこともあるので検討が必要です。また、ほとんどの保険が大がかりな歯科治療を受けられるまでに待機期間を設けていますので、確認が必要です。

続きは来年2月号でお話します。


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ノックス・キム院長
シティ・ワールドタワー歯科
(Dental Clinic @ World Tower)

オーストラリア・シドニー大学歯科学部を卒業。キャンベラやストラスフィールドで勤務した後、03年にワールドタワーレーザー歯科を開院(東京・大阪・名古屋・千葉・京都・韓国・アメリカ・中国に提携クリニックあり、医療法人徳真会グループ)。一般歯科治療のほかにも多くの歯科関連資格を保持。インビザライン特別推薦ドクター。東京臨床協会(SJCD)、アメリカ審美歯科学会会員。シドニー大学臨床講師。

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