eHealthとPCEHRの登録

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Q: オーストラリア政府の企画で個人の医療情報をインターネットにアップロードしておくとかかりつけではない医者や病院でその情報を見ることができるというのは本当ですか? どうしたらこのシステムに登録できるのでしょうか?
(65歳永住者=男性)

A: インフルエンザとはウイルスによって起こる気道感染です。このウイルスの種類には大きく分けてA型とB型があり、その中でもまた細かい分類があります。インフルエンザのウイルスは絶えず変化しており、毎年地域によって流行するウイルスは変わります。

オーストラリア政府の推進により、各個人の医療記録の電子管理化が行われようとしています。ほとんどの一般開業医はコンピユータ化し、医療カルテは電子化されていますが、臨床記録をするために使われているソフトウエアは数種類もあり、ソフトウエアが違えば相互運動が難しい場合もあります。

まして専門医や病院も含めればソフトウエアによる不一致の問題が増えます。

そこで、ソフトウエア提供者に働きかけ、「secure messaging」の機能を生かして患者さんの主立った医療記録を医師や病院が診療時点で見ることができるようにしたシステムが始まっています。医師も患者もこのシステムに登録するか否かは任意です。「eHealth」という政府機関がこのシステムを管理しています。ウェブサイト(www.ehealth.gov.au)で詳しい情報を見ることができます。

 

PCEHRの登録
 医療データをアップロードする以前に、各患者はPCEHRに登録しなければなりません。登録方法には以下があります。

 

*メディケアのオフイスで登録する
*電話(1800-723-471)で登録する
*ウェブサイトで登録する(www.ehealth.gov.au)
*特定の用紙に必要事項を記入して郵送する

 

 登録に必要な事項はメディケア・ナンバー、生年月日、住所、銀行口座の詳細などです。登録時にどのような基本的な情報をPCEHRに含めるかの確認があります。

 

*メディケアが所持する患者さんのメディケアへのクレームの記録(PCEHRに登録した時点からの記録、あるいはそれ以前からのクレーム歴も含めるかどうか)
*Pharmaceutical Benefits Scheme(PBS)の薬品購入に関する記録(将来だけか、あるいは過去の記録も含めるか)
*臓器提供している人はその承認
*7歳までの予防接種の記録(Australian Childhood Immunization Registerに登録されています)

PCEHRに登録する時にはユーザーIDが発行され、パスワードを設定します。あくまでも個人の記録なので公認された医療機関でなければアクセスすることはできません。ユーザーIDとパスワードを知らせていなければ他人がPCEHRにアクセスすることはできません。

 

医療記録のアップロード
 PCEHRへの登録がすめば次に医師と相談して、いよいよ医療記録のアップロードができます。
 この時、医師に患者さんのPCEHRのアクセス・コードを伝えなければなりません。1度そのクリニックで記録されたアクセス・コードは3年間保たれます。
 PCEHRに情報をアップロードできるのは、(1)医師あるいは医療機関(ほとんどの場合はかかりつけの一般開業がする)、(2)メディケア、(3)患者になります。


何でも相談

 

鳥居 泰宏(とりい やすひろ)
ノースブリッジ・ファミリー・クリニック

メルボルン大学医学部卒。日本人在住者の多いシドニー北部ノースブリッジで一般開業医を始めて29年。穏やかな語り口が印象的な優しい先生として知られる

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