首からくるめまい

フィジオセラピストに聞こう 体の痛み改善法 第105回
首からくるめまい

 新年明けましておめでとうございます。2021年も皆さまが健康に過ごせますように。

 さて、今までめまいを感じたことはありますか?めまいを生じさせる原因は幾つもあります。深刻なものでは脳卒中などがありますが、日常的に感じる場合は、服用している薬の副作用が原因の場合や三半規管の異常、高血圧や視神経に由来するケースなどの他に、首(頸けいつい椎)に問題があることがあります。

 めまいにも実にさまざまな症状があります。頸椎性めまいの特徴では、平衡感覚を失いバランスが取れず足元がフラついたり、方向感覚を失いやすく空間認識力が弱まったり、首に痛みや可動制限があり、頭痛を伴うこともあります。首や肩こりからくる頭痛治療に長らく携わっていますが、その症状と同時にめまいを訴える方も多くいます。特に40代以上の女性で慢性的に頭痛を患っている方が多数見受けられます。めまいでGPや専門医に行っても異常が見つからず、安心はしたものの症状が続いているという方もいます。そこでフィジオ・セラピストとしての見解をお伝えしたいと思います。

 フィジオを受診する患者さんの主訴が首や肩の痛みの場合、その最たる原因は姿勢です。下を向いている時間が長かったり猫背がちになっている場合などがそうです。そうすると頭が前に出てしまい、ひどい場合だと顎あごが突き出たような姿勢になります。このような姿勢では頭の位置を正しく保てず、頭部にある三半規管に機能障害が起こりやすくなります。

 三半規管は頭の位置を正確に認識するための器官です。頭が前に出た姿勢では三半規管が認識する頭の位置と視覚で認識する頭の位置との間に絶えず誤差が出てしまいます。同時に悪い姿勢では絶えず頸椎を圧迫するため脳の脳幹部が信号に対し過敏になってしまいます。位置認識の誤差の積み重なりと頸椎の圧迫からめまいが生じるのではないかと考えられています。このようなケースは三半規管偏頭痛(VestibularMigraine)(頭痛が伴っていなくとも)と呼ばれています。

 まずはドクターと相談し、そのめまいが深刻なコンディションでないことを確認することが第一歩です。その後、フィジオでは姿勢をセルフ・チェックするためのテクニックを練習し、頭を正しい位置に維持できるように関節の柔軟性を高める治療、首の細かな筋肉や肩、肩甲骨周りの筋トレを行います。頭の位置(=三半規管)を正しい位置に保つことにより、めまいが解消していきます。

セラピスト紹介

奥谷 匡弘(ただひろ)

奥谷 匡弘(ただひろ)

オーストラリア・フィジオセラピー協会公認筋骨格系理学療法士。セント・ヴィンセント病院で勤務後、自身のクリニックでプロ・スポーツ選手や財界の著名人の治療に多く携わる。特に顎関節症や頭痛治療に造詣が深く、セミナー講師も務める。
Web: www.metrophysiotherapy.com.au/

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