現地のハイスクールに通う子どもがいます

日本とは異なる教育システムに戸惑うママ&パパの疑問・質問に専門家がズバリお答えします。

 

現地のハイスクールに通う子どもがいます

 

Q: 現地のハイスクールに通う子どもがいます。子どもが、学校のアクティビティの一環でボランティアやキャンプなどをしなければならないと言うのですが、どのような活動なのでしょうか。

A: それはおそらく「ザ・デューク・エジンバラ・アワード(The Duke of Edinburgh‘s Award)」のことではないかと思われます。

これは、1956年にイギリスのエジンバラ公が15~18歳の青少年の健全な育成のために始めたプログラムで、NSW州では1962年に導入されました。現在は対象年齢が14~25歳と幅が広がり、120カ国以上で導入されています。これは義務ではありません。お子さんがやってみたいということであれば、学校やウェブサイトから申し込みましょう。

同プログラムにはブロンズ、シルバー、ゴールドという3つのレベルがあり、ゴールドになるほどタスクが増えていきます。

開始できる年齢は、ブロンズなら14歳、シルバーは15歳、ゴールドは16歳からと異なります。分野も5つに分かれており、フィジカル・レクリエーション、スキル、ボランティア、アドベンチャラス・ジャーニーがあります。

各分野のタスクをこなすことで、自分自身を磨いていくことが目的です。それぞれの分野の内容は以下の通りです。

 

1. フィジカル・レクリエーション:スポーツなど体を使うアクティビティーのことです。競技やトレーニング、チーム・スポーツでも構いません。

 

2. スキル:興味のある音楽や美術などに触れ、技術的、文化的、または知的な活動をします。例えばバイオリン、チェス、ダンス、絵画などがあります。

 

3. ボランティア:コミュニティーでボランティア活動をします。例えば清掃をしたり、お年寄りの介護や小さな子どもたちの面倒をみたり、動物の世話(家のペットではなく)をするなど、コミュニティーの役に立てるように努めます。

 

4. アドベンチャラス・ジャーニー:普段の生活で経験したことのないような環境で、問題解決能力や協調性、忍耐力、決断力などを養う活動です。多くは電気や水道などがない環境でキャンプを行います。いずれのレベルでも、その環境の中で何泊か滞在することが条件となります。

 

5. レジデンシャル・プロジェクト:これはゴールド・レベルのみのタスクで、初めて会った人たちと初めての場所で、自分の目的に向かって一緒に行動することです。例えば、環境保全やリーダーシップなどのトレーニング・コースへの参加、子どもたちのキャンプのサポート、難民キャンプやシルバー・ケア施設でのお手伝いなどがあり、海外での活動でも構いません。

各エリアの活動は、レベルによって以下のように期間が決められています。

ブロンズ シルバー ゴールド
フィジカル・レクリエーション 3カ月 6カ月 12カ月
スキル 3カ月 6カ月 12カ月
ボランティア 3カ月 6カ月 12カ月
アドベンチャラス・ジャーニー 1泊2日 2泊3日 3泊4日
レジデンシャル・プロジェクト なし なし 4泊5日

*そのほかの詳しい情報は、下記のウェブサイトをご覧くだ さい。
www.dukeofed.com.au/Do-The-Award.html


内野尚子(うちのなおこ)

プロフィル◎6年半の香港駐在を経て、96年よりシドニーに在住。11年間ローカルの幼児教育機関に教師として勤務し、その間Authorised Supervisorも務める。現在は、児童教室「子どもクラブ」を運営する傍ら、日本語補習校の教師、NPO日豪教育サポート・グループでの活動も行っている。

 

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