「ナラティブで書きなさい」「レポートしなさい」の違いとは?

日本とは異なる教育システムに戸惑うママ&パパの疑問・質問に専門家がズバリお答えします。

 

「ナラティブで書きなさい」「レポートしなさい」の違いとは?

 

Q: 小学校高学年の子どもがいます。学校の英語の宿題で「ナラティブで書きなさい」「レポートしなさい」のような指示がありますが、どのような違いがあるのでしょうか?

A: 英文を書く時には、「TEXT Types」という文の書式があります。「ナラティブ」や「レポート」は、その「TEXT Types」のnarrativeとinformation reportという書式の1つです。小学校に入ると、文章を書く時に文の書式「TEXT Types」を使って書くようになります。今年のNAPLANテストでは、writingテストの書式として「Narrative」で書くよう指示されていました。

「Text Types」には、Narrative、Explanation、Procedure、Information Report、Recount、Exposition、Discussion、Descriptionの8つの書式があります。以上は主に小学校で取り上げる
「Text Types」で、ハイスクールに入るともっと細かい書式が出てきます。そしてその書式を使って文章を書くことが重要視されるようになっていきます。生徒(特に高学年)は、クラス内で文を書く時や宿題(Assignment)をする時に、先生から指示された書式で文を書きます。

それぞれの「Text Types」には、特徴やルールがありますので紹介しましょう。

 

Narrative
 物事を順序よく書きます。特に決まった書式はなく、過去の出来事でも架空の話でも構いません。Creative writingや物語などがこれに当たります。

 

Recount
 過去に実際に起こった出来事や経験などについて順序立てて書く書式です。日記やホリデーについての作文などが相当します。

 

Information Report
 ある物事について、本やインターネットなどで調べたことを伝えるために書かれた書式で、subtitleがあるのが特徴です。例えば「オーストラリアの有袋類について?カンガルー」「日本食についてーすきやき」など。

 

Explanation
 ある特定の物事について詳しく説明したもので、Information Reportよりも狭い範囲の事柄を深く説明する時に用いる書式です。Subtitleなどの特徴はありません。例えば、「コアラについて」「すしについて」など。

 

Discussion
 Explanationの延長のようなものですが、説明だけではなくdebateのように、あるトピックについて長所と短所を考え、述べるものです。賛成か反対の立場をとって書かれることが多いようです。この書式は、IELTS(アカデミック)のwriting問題でよく指定されます。

 

Description
 物、生物、植物などについて細かく説明描写する書式です。

 

Exposition
 解説的論文で、Book Reportとして本の解説によく使われます。あるテーマについて自分の意見を特定の視点から深く掘り下げて書きます。

 

Procedure
 工作の作り方のように、題名、使用するもの、作る順序などを説明する書式です。表題とSubtitleの後に、使用する材料や道具などが続き、最後に手順を記します。手順のところでは、順番を表す番号に続く文章は、必ず動詞で始まるのが基本です。機械や家具などの組み立て方、料理のレシピなどがこれに当たります。

Information Report、Explanation、Discussionでは、基本的に文章に「I」や「me」を使いませんが、自分の意見を問われた場合は例外です。

Board of Studyのウェブサイトに各ステージ(KindyはEarly Stage、Year1?2はStage1、Year3?4はStage2、Year5?6はStage3)ごとのText Typesのサンプルと解説が載っていますので、参考にしてみて下さい。

http://k6.boardofstudies.nsw.edu.au/files/english/write_k6engsamples_syl.pdf


内野尚子(うちのなおこ)

プロフィル◎6年半の香港駐在を経て、96年よりシドニーに在住。11年間ローカルの幼児教育機関に教師として勤務し、その間Authorised Supervisorも務める。現在は、児童教室「子どもクラブ」を運営する傍ら、日本語補習校の教師、NPO日豪教育サポート・グループでの活動も行っている。

 

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