終業式や卒業式などはあるのでしょうか ?

日本とは異なる教育システムに戸惑うママ&パパの疑問・質問に専門家がズバリお答えします。

 

終業式や卒業式などはあるのでしょうか ?

 

Q: 3学期から子どもが現地校に通っています。始業式のようなものがなく、そのまま教室に連れて行かれクラスが始まったので驚きました。終業式や卒業式などはあるのでしょうか ?

A: オーストラリアの学校では、日本のような始業式、終業式はありません。新入生も在校生も年度始めや学期始めに自分のクラスへ行き、そのまま授業に入ります。各クラスで年度始めや学期始めにすることがあると思いますが、全校生徒での日本のような始業式はありません。その代わりに、学期中に「アッセンブリー(assembly)」と呼ばれる集まりがあります。

アッセンブリーでは、生徒が日頃練習した歌やダンスなどのパフォーマンスを披露したり、よく頑張った生徒を表彰したりします。アッセンブリーが行われる頻度は、学校によって2週間に1度、ひと月に1度と違います。また、ホールの大きさなどによるのか、全校生徒一斉だったり、低学年と高学年に分かれてというような違いがあります。

年度の終わりには、「プレゼンテーション・ナイト(Presentation Night)」という年間を通して頑張った生徒に賞を送るセレモニーがあります。あえて言えば、これが日本の終業式ということになるかもしれません。

卒業式は、6年生最後のプレゼンテーション・ナイトがこれに代わるもので、1人ずつ卒業証書のようなものを授与されます。ハイスクールでは義務教育が終わる10年生と最終学年の12年生の終わりにあります。プレゼンテーション・ナイトでは、10年生はスクール・サーティフィケート(School Certificate)、12年生ではハイスクール・サーティフィケート(High School Certificate)という修了証書のようなものを1人ずつ授与され、生徒会長が挨拶するなど、そのようなところは日本に似ています。公立校では保護者たちはジーパンなどのカジュアルな服装で来る人も多く、生徒たちも制服を着崩しているので、日本のような厳かな卒業式とはずいぶん異なります。しかし私立校では、オペラ・ハウスのような大きな会場を借りて大々的に行う学校も多く、プレゼンテーション・ナイトも公立より正式な雰囲気です。

ハイスクールでは、卒業式よりもプリフェクト(prefect・日本で言う生徒会のようなもの)の引継ぎ・承認式の方がずっと厳かです。卒業式では制服の乱れはさほど注意されてはいませんでしたが、プリフェクトは学校の代表ということで、承認式ではアクセサリーは取る、シャツはきちっとスカートの中に入れるなど、細かく注意されていました。生徒たち自身も自覚しているので、先生の指示に素直に従っていたのが印象的でした。保護者たちも夫婦同伴、祖父母同伴で一様に正装しており、卒業式と全く違った雰囲気でした。


内野尚子(うちのなおこ)

プロフィル◎6年半の香港駐在を経て、96年よりシドニーに在住。11年間ローカルの幼児教育機関に教師として勤務し、その間Authorised Supervisorも務める。現在は、児童教室「子どもクラブ」を運営する傍ら、日本語補習校の教師、NPO日豪教育サポート・グループでの活動も行っている。

 

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