母乳育児と添い寝

BreastFeeding

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母乳育児と添い寝

今回は母乳育児と添い寝についてお話したいと思います。

近年、突然乳幼児死症候群(SIDS=Sudden Infant Death Syndrome)と添い寝との関係が取りざたされるようになり、さまざまな場面で議論されるようになりました。そして、それが「添い寝」即、危険という誤解を生んでしまっているようです。

しかし、もともと日本のお母さんにとって添い寝は、文化的側面から見ても違和感のあるものではなかったと思われます。ただ、赤ちゃんや幼児と同じベッドで寝るという習慣のない西洋人にとって、添い寝することに違和感を感じるというお母さんが西洋社会に多いのも理解できることかもしれません。

実は、添い寝と母乳育児の関係性については多くの研究で、精神的、身体的側面において、母子両方にとって大きな利点があることが明らかになっています。また、米国や英国で行われた添い寝に関する研究で、妊娠中には100%に近い母親が添い寝に否定的であるにもかかわらず、実際にはその多くの母親が添い寝をしているという結果が明らかになりました。

このことからも分かるように、添い寝という行為は母子にとって至って自然で、合理的なものであると言えるでしょう。ただし、添い寝をするに際していくらかの注意事項はあります。ぜひ参考にしてください。

 

① ベッドの中で赤ちゃんに厚着をさせたり、帽子をかぶせたりしないようにする。
② 電気毛布を使用しないようにする。
③ 木綿のシーツや毛布などを使用し、合成繊維はなるべく使わないようにする。
④ マットレスは硬めのものを使用し、ウォーターベッドは使用しない。
⑤ 赤ちゃんがベッドから落ちない工夫をする。
⑥ 上の子と赤ちゃんを一緒に寝かせない。
⑦ 赤ちゃんを1人でベッドに寝かせない。
⑧ ペットと一緒に赤ちゃんと寝させない。
⑨ お母さん、お父さんともに日ごろから禁煙を心掛ける。
⑩ 親が眠気を誘うような薬、多量のアルコール、または麻薬を使用しているのであれば添い寝はしない。
⑪ 非常に疲れていて、赤ちゃんの世話ができないと判断できるような時には添い寝はしない。

以上のことを心掛け、お母さんと赤ちゃんができる限り一緒に過ごせる時間を長く作って、母乳育児を長く楽しんでいただきたいと思います。

以下のリンクでABA(オーストラリア母乳育児協会)から出ている添い寝に関するリーフレットがダウンロードできます。ぜひ参考になさってください。

 

■オーストラリア母乳育児協会の添い寝の知識
Web: www.breastfeeding.asn.au/bfinfo/SafeSleepingleaflet2007.pdf


働くママの妊娠・出産・育児奮闘記

スケッティーノ潤子
(すけってぃーのじゅんこ)

プロフィル◎ウロンゴン病院勤務助産師。日本の公立病院で助産師として20年間勤務後、2005年に来豪。国際認定ラクテーション・コンサルタントIBCLC(母乳育児のスペシャリスト)

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