Food Recipe 親子で作ろう! 元気が出る食卓

おうちで作るオージー・パイ
オーストラリアを代表する食べ物の1つにミート・パイがあります。スーパーマーケットの冷凍物や売店で売られているパイは、材料に何が入っているかちょっと不安になることもあるでしょう。でも、おうちで作ったパイなら安心。更に、好みの味に仕上げた中身を入れられるので、家族でおいしく頂けます。今回は、おうちでちょっと余ってしまったビーフ・シチューやミート・ソースを使ったパイをご紹介します。鶏肉のクリーム・シチューなどを使ってもおいしいです。
さて、今回使う「パフ・ペイストリー(Puff pastry)」とショートクラスト・ペイストリー(Shortcrust pastry)」の違いをご存知でしょうか?パフ・ペイストリーは、パイ、ソーセージ・ロール、パルミエ、ターンオーバーなどに向いています。軽くてサクサクした食感で、バターの風味がするのが特徴です。
ショートクラスト・ペイストリーは、ビスケットのような食感。キッシュやタルトなど液体の多い中身を詰める料理に適しています。皮が水分を吸ってくれるからです。オーブンから出してすぐに食べないような料理に向いています。
冷凍パイ生地は、バターが溶けない15度以下で作業する必要があります。冷凍庫から出し、常温で約5分(室温によって微調整が必要)ほど放置した半解凍状態が一番扱いやすく、またよく膨らみます。
「おうちで作るオージー・パイ」レシピ
材料(4個分) 1cup=250ml 、1TBS=20ml、1tsp=5ml
ビーフ・シチュー/ミート・ソース/カレーなど | 適宜 |
パフ・ペイストリー | 1枚 |
ショートクラスト・ペイストリー | 1枚 |
溶き卵 | 適宜 |
作り方



① ビーフ・シチュー、ミート・ソース、カレーに粘度がない場合は、コーンスターチを加えてとろみを付けます。味は少し濃いめが良いので、とんかつソースなどの調味料などで味を調整しても可。
② パイを作る器は、専用のパイ型が無い場合、マフィン型かオーブン仕様の皿に油を塗って代用します。
③ 器が決まったら底部分を作ります。ショートクラスト・ペイストリーを器の底とパイの高さを合わせたくらいの大きさの円に切り取ります。上にかぶせるパフ・ペイストリーは器の直径より少しだけ大きめに切り取ります。
④ まず、器に薄く油を塗り、ショートクラスト・ペイストリーを敷き、冷めたソ-スを入れます。ふちに溶き卵を薄く塗り、ふたになるパフ・ペイストリーを上にかぶせ、周りをしっかりと指で押さえて付けます。
⑤ ふたの真ん中にバツ印を包丁で入れ、表面全体に溶き卵を軽く塗ります。
⑥ 220度のオーブンで約20~25分焼きます。
⑦ マッシュ・ポテトやマッシュド・ピーを乗せて頂けば、更に栄養満点です。

才川須美(さいかわすみ)
プロフィル◎管理栄養士&食育インストラクター。現在、シドニーで料理教室を開催中。大人気の子ども向けホリデー・プログラムでは、裁縫と料理を合わせた「家庭科クラス」を開催(毎回、ウェイティング・リストが出る人気のクラス。お申し込みはお早めに)。大人向けには、月1回、昼間に開催されるクラスと土曜日の夜に開催されるクラスで、日々の献立に使えるいろいろな料理を紹介。夜のクラスでは、ワイン片手に楽しく料理が学べる。 2017年の大人クラスは、◇1日30食品摂れる和食献立、◇点心(肉饅、シュウマイ、ショウロンポウ他)、◇秋の魚料理など、豪州の食材を使った和食を中心に紹介する。
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