第5回 分かりやすい表

SPEC Design College
デザイン・ラボ

ビジネス・シーンで生かせるデザインのコツを紹介するコラム。

第5回 分かりやすい表

ビジネスの現場では価格表や集計表、仕様表などさまざまな表を使います。項目数や情報が多くなると、列数や行数が増えて複雑な表になってしまいます。社内の資料や企画書、プレゼンテーションで使用する表を分かりやすく見せることも大切なデザインです。今回は、表を見やすくデザインする3つのコツをご紹介いたします。

1つ目は文字を目立たせることです。表の中で一番重要な要素は情報です。表のマスの中に入っている数字や文字情報がはっきり読めるよう、文字と枠線の間に十分な余白を作ります。項目名などの表見出しは、それに続く情報とは意味が異なります。背景色や文字の太さを変え、ひと目で分かるぐらい明確に区別した方が見やすくなります。

2つ目は枠線を変えることです。データを囲む枠にどのような罫線を使うかが、視認性を高めるポイントとなります。目が線に沿って動いてしまうという性質を利用して、強調する線と控えめにする線を見極め、データに視線を誘導します。余分な線は消しましょう。罫線は直線以外にも点線や二重線など種類があります。隣接している情報が関係している場合は細めの点線や破線に、はっきり分けたい場合は二重線や太い実線を使うことで視覚的に区別しやすくなります。

3つ目は背景色の活用です。行の背景色を1行おきにつけることで、同じ行の情報を対応させやすくなります。背景色は文字がはっきり見える薄い色を使います。濃い色を使うとコントラストが強くなり、表全体が見づらくなります。列数や行数が多い複雑な表になればなるほど、このような工夫が必要になってきます。

表の情報はそれぞれ関連性があります。罫線の種類や背景色を使い過ぎると、それらの関連性が分かりにくくなり、見た目もごちゃごちゃするので気を付けましょう。掲載する情報の意味と相互の関係を考えて、はっきりと視覚的に区別をつければ分かりやすい表になります。

以上のコツは、グラフィック・ソフトではなくWordやExcelなどのオフィス・ソフトでもできますので、ぜひビジネスの現場で役立ててください。

 


 

著者・麻野高宏
◎グラフィック・デザイン歴28年。12年間、日本のデザイン会社での数々の功績を残し、1999年にグラフィック&ウェブ・デザイン会社「Studio SPEC Pty. Ltd.」をシドニーで設立。デザインの質と信頼性で定評を得る。2010年には現場で学ぶデザイン・スクール「SPEC Design College」を設立。Web: www.studiospec.com.au(スタジオ)、www.specdesign.com.au(カレッジ)

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