第10回「一年の計は元旦にあり」

慣用表現英語でDo You Know ?

日本語の慣用表現
        どう言うの
英語で Do You Know ?
オーストラリア国立大学
アジア研究学部日本センター准教授 池田俊一

第10回 「一年の計は元旦にあり」

 正月。皆、新しい年を迎えて「今年こそは」という意気込みで、新しい計画、企画、予定などを立てたりする。昔からそうすることを次のように言い表してきた。
例1 一年の計は元旦にあり。
New Year’s Day is the day to make one’s plans for the year.
 今回は、このように「数字」が含まれている慣用句を拾ってみよう。
例 2 せっかく元旦に一年の計を立てても、いつも三日坊主で終わってしまう 。
After all that effort to make my plans for the year on New Year’s Day, I always end up not sticking to my own plans.
「三日坊主」という言い方は、自分で決めたことを3日ほどしか守れない意志薄弱な人を形容する言い方で、”one who can stick to nothing, a person of weak will, unsteadfast, infirm of purpose”などの意味を表す。
例 3 人の噂も七十五日。
A wonder lasts but nine [seven] days.
 たとえ悪い噂が流れても、75日、つまり2カ月半ほど経てば、人々は忘れてしまい、噂をしなくなるということを表した言い方だが、英語の言い方に比べるとかなり長い期間と言えよう。
例 4 石の上にも三年。
Perseverance will win in the end. / Perseverance brings success.
 これは、石のような固いものの上に座るというような辛いことも、長い間辛抱すれば、いいことがある、という意味で使われる言い方である。
例 5 あの人の帰りを半年待ちましたが、一日千秋の思いでした 。
I waited half a year for his return and it felt like an eternity for me.
「千秋」という言葉は、「千年」という意味の漢語的表現で長い間という意味を表す。よって「一日千秋」は、1日が1,000年のように感じられるという表現である。
 この「千秋」は、「千秋楽 (closing [last, concluding] day [night, evening] of a show, tournament, etc.)」という言葉にも使われていて、主に演劇や相撲などの興行の最後の日を表す。
 さあ、今年も「一寸の光陰軽んずべからず」 。This year, too, let’s keep to our motto “Even a moment of time must not be slighted. / Improve every minute.”)
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件名:日本語・池田先生係

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