経験者に聞く!留学経験の生かし方

経験者に聞く!
留学経験の生かし方

オーストラリアでの留学を、どうやって就職や将来に役立てれば良いのか知りたい人は多いだろう。そこで実際にオーストラリアで留学を経験し、将来に生かすことができた人たちに話を伺った。今まさに留学中の人やこれから留学を考える人は、自分の将来を考える上で参考にして欲しい。

Bremner慶子さん

Bremner慶子さん

歯科助手として日本で働いた後に、語学留学のために2015年に来豪。その後、日本食店で働きながら専門学校に通い、チャイルドケアの資格を習得する。現在は保育園でエデュケーターとして働き、15カ月~2歳までの一番小さい子どもたちのクラスを任されている。

——なぜオーストラリアでの留学を決意されたのでしょう?

大学を卒業後、実家で歯科助手の仕事をしていました。仕事は楽しいけれど毎日同じことの繰り返しで、こうして私の人生が終わっていくのかと考えると不安で、何かに挑戦したいと思ったのがきっかけです。国は悩んだのですが、友達にオーストラリアを勧められ、治安も良いし、良いかもしれないと思って決めました。いざ住むと、日本から近くて帰省しやすく、人もフレンドリーでとても住みやすい国なので、本当にオーストラリアに決めて良かったと思います。

——どうして現在の仕事を選ばれたのでしょうか?

オーストラリアで何か資格を取っておきたいと思ったのと、ローカルの人と働きたいと思ったのがきっかけです。チャイルドケアは夜に働かなくて済みますし、土日・祝日は休みなので、家族と過ごす時間が増えて健康的にも良いと思いました。もともと子どもが好きなこともありましたが、もし自分に子どもができても自分が働いてる保育園に入れられることを知り、生活も仕事も両立できる今の仕事に決めました。

保育園で一番幼い子どもたちのクラスの先生として働く
保育園で一番幼い子どもたちのクラスの先生として働く

現在働いている所は、もともと実習で3カ月通っていた保育園で、オファーを受けて働くことになりました。今は、15カ月から2歳までの子どもがいるクラスの先生をしています。仕事内容は、おむつ替えや、トイレ・トレーニング、ペイントや工作の準備やアシスト、片付けや掃除、ダンスや歌のお遊戯、字の読み書きなどの手先の発達のアクティビティー、体全体を使った遊び、おやつ・食事の用意など多岐にわたります。また、その日の出来事や子どもたちの成長について英語で書き、写真やビデオで記録をしたりもします。

今の職場では言いたいことがあれば、自分の思っていることをきっちり主張するように言われます。日本人の私には目上の人に意見することは、なかなか抵抗がありますが、それはチームの一員として平等に思っていてくれている証拠だと思います。

——現在の仕事に就くために、勉強したことや努力されたことはありますか?

チャイルドケアの資格を取るため、日本食店でマネージャーとして働きながら、専門学校に2年通いました。仕事をしながら学校も行き、実習も行かなければならなかったので、きつい時期もありましたが、一番充実していたと思います。

努力したこととしては、実習先で他のオージーの先生が何をしているかを知るため、自分から積極的に手伝ったり、子どもの輪に入り込むようにしました。英語で先生たちが、子どもにどうアプローチして、どのように教育するのかを、目の前で実際に体験できたことは本当に勉強になりました。

ちなみに実習先は学校の先生に聞いて決めました。先生は生徒の実習先を2回ほど見学に訪問するので、いろいろなセンターを知っています。何にしても自分から積極的に行動することが大切だと思います。

——留学して良かったと思うことは何ですか?

一番はかけがえのない友達や家族ができたことです。またオーストラリアでは70歳のおばあちゃんがショートパンツを履いて現役で仕事をしていたり、45歳から看護師になろうと大学に行き始める人がいたりと、人の目を気にすることなく自分のスタイルで生活している人がたくさんいます。

周りもあまり気にすることなく、相手の考えや行動を尊重する、そんな気楽で陽気な考え方が私にはたまらなく大切に感じられ、日本ではこれは絶対ない考え方だなあと感心しています。こういったことは、私の価値観や考え方にとても大きく影響していると思います。

大石進也さん

大石進也さん

両親の勧めで高校留学のために来豪。シドニー大学に進学し、デザイン科学デジタル・メディアを専攻する。卒業後はオーストラリアや東京で働いたりと国に捉われることなく働く。現在は再びシドニーで、年間2,000人の留学生などに仕事探しのサポートを行うエージェント会社に勤務する。

——なぜオーストラリアでの高校留学を決意されたのでしょう?

父親の転勤で、もともと幼少期よりタイ・バンコクに7年間住んでいて、インターナショナル・スクールに通っていました。小4から中3までを日本で過ごし、高校留学でシドニーに来ました。高校留学を決断し、すばらしい環境を与えてくれたのは母親です。まだ10代の私にそんな勇気と意思はまだありませんでした。

オーストラリアに決めた理由としては、日本との時差、気候、治安、英語が公用語であること、他民族国家であること、そしてカンガルー、コアラがいること(笑)でした。

学校は、小学校や中学校の夏休みを利用して、家族旅行でシドニーを訪れ、現地の様子を見た上で決めました。当時は学校への問い合わせは国際電話やFAX、海外郵送などしか手段がなく大変でした。その頃と比べると、今はものすごく楽になりましたね。

大学は、もともとMasterを取得するつもりではなかったのですが、永住権の取得を目指して勉強しました。さまざまな大学を検討した結果、シドニー大学のデザイン科学デジタル・デザインを専攻しました。

——その後、どうして現在の仕事を選ばれたのでしょうか?

もともと一度は留学生のサポートをしたいと思っていました。私も長いシドニー生活の中で、自分のアイデンティティや言語、仕事探しなどで苦労し、いろんな人に助けられてきたので、いつかその役割を次の人たちに向けて果たせたらと思っていました。

——現在の仕事に留学での経験は生かされていると思いますか?

実務的なところで言うと、学生時代に学んだPCスキルやチラシ作成、IT知識はとても役に立っています。おかげでオフィスではパソコン・プリンタ含め何でも屋扱いです(笑)。

自身の経験を生かして学生やワーキング・ホリデーの人たちの相談に乗っている
自身の経験を生かして学生やワーキング・ホリデーの人たちの相談に乗っている

また、留学で多国籍な人たちと共に生活する上での考え方、コミュニケーションを学ぶことができました。オーストラリアにはいろいろな人種がいるため、多様な価値観があります。英語は公用語ですが手段の1つに過ぎません。大事なのは人と人のコミュニケーションにあります。これを経験して理解できたことが一番だと思っています。こうしたコミュニケーションの取り方は、さまざまな国籍の人と話す今の仕事でも、とても役に立っていると思います。

——留学を経験した立場からこれから就職する人にアドバイスはありますか?

オーストラリアでの職探しは日本と全く違うということを認識して欲しいです。オーストラリアや海外では日本と違って新卒一括採用は行わないので、いかに在学中に活動・経験をしたか、「何を成し遂げたのか?」ということが大事になってきます。オーストラリアでは学歴ももちろん大事ですが社会経験を重視し、個人をきちんと見ます。オーストラリアでの履歴書もどこに応募するのかによって見せ方や書き方を変えなければなりませんし、求人の読み解き方も簡単ではありません。オーストラリアではとにかく喋ってアピールすることが大事なので、いかに己を知って自分を売り込めるかが大切になってきます。

またオーストラリアは好きなことを強い興味を持って仕事にできる国です。この意識と取り組み方は日本にはないと思います。

ある程度の英語力は必須ですが強い気持ちと行動力が大事で英語は絶対ではありません。しっかりと自分を持って理解し、何事も全力で楽しんでください。


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