計画は身を助く/福島先生の人生日々勉強

福島先生の人生日々勉強

計画は身を助く

何か大きな目標を達成するには、修行のごとく戒律を守り、身を慎み心を調える日々の厳しい鍛錬(たんれん)が必要です。そこで重要になるのは、道を求める心の強さです。生身の人間ですから、辛い修行生活の中でつい怠けてしまうということは必ず出てきます。そこでどう自分を律するかが大切です。怠けたい心とそれを制する心、2つの心の葛藤を幾度となく繰り返し、乗り越えていかねばなりません。

鍛錬を続けるために必要なこと、それは“計画すること”です。怒りを溜め込んでいる人ほど効果が見られます。最初に計画を立てて、計画通りに事を進めれば、あれこれと考える時間が少なくなり、結果的に心身に良い影響が出るのです。

人の心というのは複雑でありながら、その一方では非常に単純に動くもので、基本的には、自分の思い通りに人が動くか、自分の計画通りに事が進むかで気分が良くなったり悪くなったりします。思い通りに人を動かすというのは難しいですが、計画に限っては、最初に決めた通りにやるべきなのです。

では、一体何が計画を阻(はば)むのか。天災人災を例外として、計画通りにできないのは「欲」があるからです。今ある欲を満たせば気持ちが良いのではないかと錯覚しがちですが、本来“こうしよう”と思っていたことが達成できず、心の奥で負の思考が渦巻き、結果的にストレスの総量は増加してしまいます。ですから、「計画は貫徹する」ということをエクササイズだと考え、毎日頑張ってトレーニングしてみましょう。

計画を立てる作業をしていると、自分に何が必要でどのくらい時間が掛かるものかが見えてきます。ですから、最初の計画はしっかり立てましょう。節制時間内にすべきこと、必要最低限の課題をリスト・アップし、どの順番にすれば効果的かということをきちんと考えます。もう少しやりたいと思っても、決めた時間はルールとして守ります。急いでいる時ほど後で迷いが出ないよう、初めに合理的な計画を立てることをお勧めします。

後はひたすらに、欲や誘惑に負けない訓練を繰り返すこと。「計画が遅れるのは仕方ない」「ちょっとくらいは良いだろう」と思わずに、計画を守る訓練を続けることです。ひたすらに続ければ、娯楽や嗜好(しこう)品に意識がそれてしまう癖を修正し、欲や怒りが一瞬浮かんでもスッと収めて、今すべきことに心を戻すことができるようになります。

人生諸々の事象は過ぎていきます。何をしてもしなくても時は確実に過ぎ去ります。何か目標があるのなら、あるいは何かやりたいことがあるのなら、現実を見つめ、自己を見つめ、計画を立て、怠ることなく、着実に歩みを進めていきましょう。


教育専門家:福島 摂子
大阪府出身。34年間、教育に携わり、教育カウンセリング・海外帰国子女指導を主に手がける。1992年に来豪。シドニーに私塾『福島塾』を開き、社会に奉仕する創造的な人間を育てることを使命として、幼児から大学生までの指導を行う。2005年10月より拠点を日本へ移し、日々活動の幅を広げていく一方で、オーストラリア在住者に対する情報提供やカウンセリング指導も継続中である。

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