空気

福島先生の教育指導

福島先生の人生日々勉強
空気

私たちは、仕事にしても、人生にしても、何かうまくいかないことがあると、つい社会や他人のせいにしがちです。確かに、世間を見渡せば、一生懸命励んでいるのに報われないということもあります。個人の力ではどうしようもないことがあるのも事実です。おそらく、どんながんばり屋さんでも、困難が続けばいっそ誰かのせいにして、文句の1つも言いたくなることはあるでしょう。

しかし、社会が悪い、誰それが悪いと嘆いていても、自分を取り巻く状況が一夜にして変わるわけではありません。周りのせいにして努力をやめてしまえば、そこで終わりです。どんなに厳しい状況にあっても、それを克服しようと、あれこれ工夫したり、努力したりと動き続けていれば、いつか活路は見出せます。むしろ、逆境にめげなければ、大きな飛躍が期待できるのです。

しかし、そのためにはどうしても自分で意識して良くしなければならないものがあります。それは「空気」。自分の表情や態度が作り出す空気です。

まずは、嘆いたり、怒ったりする癖を認め、少しでもそれを変えていこうという前向きな姿勢を持つよう、心掛けてみましょう。状況を変えるにはさまざまなアプローチが必要ですが、最も大事なのは、自分の気持ちの持ちようを明るくすることです。

例えば、会社での人間関係がうまくいかず、上司や同僚の態度が冷たく感じられるとしましょう。そんな場合、周囲の人たちにも原因はあるでしょうが、自分のほうに根本的な原因があることが多いものです。驚かれるかもしれませんが、性格に問題があるというより、ただ無愛想だということが原因であることがほとんどなのです。いつも不機嫌な顔をしていたら、相手から良い印象は持たれません。顔を相手に向けて話さない人というのも、怖くて一緒に働きづらいですね。人は、分からないものは怖いし、嫌いなのです。

優しい目で見れば、相手も優しい目になります。自分の言葉が冷たいと、相手の言葉も冷たくなります。目も顔も言葉も、自分のものであって、人のものでもあるのです。

それは差し伸べる手も同じこと。自分の作り出している空気があたたかいかどうか、自分の周りにある感じがやわらかいかどうか。自分が作り出しているその場所は、自分のものであって、人のものでもあるということを、いつも心に置いておきましょう。

余計な心配をして鬱々した顔で背中を丸めて座っていても、何も解決しないのです。あたたかく、やわらかく、にっこりと、でいきましょう。


教育専門家:福島 摂子
大阪府出身。29年間、教育に携わり、教育カウンセリング・海外帰国子女指導を主に手がける。1992年に来豪。シドニーに私塾『福島塾』を開き、社会に奉仕する創造的な人間を育てることを使命として、幼児から大学生までの指導を行う。2005年10月より拠点を日本へ移し、日々活動の幅を広げていく一方で、オーストラリア在住者に対する情報提供やカウンセリング指導も継続中である。

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